1ー何百段とある階段のうち、一つだけを3センチだけ低くしたような気色の悪さ


2ー高さがどれも微妙に違う階段を下って、上って、それを感じる足の裏にはコンバースローカットの靴底が適している。



3ーヒラヒラのスカートを穿いてゆっくり階段を降りてみたい。決して変な意味でなく、変な趣味でなく。


4ー階段を降りる時、別の階段を上っていく女学生と目が合うと、なぜかドキドキすることを、階段上り下り女学生遭遇の法則という。


5ー階段の良いところは、いつまでもとどまっていられるところだ。といって、横になるのは無理だ。そういうケジメがあるところも好きだ。


6ー階段では、ケチャップとマスタードをたっぷり浸したハンバーガーを食べたい。ピクルスは厚めだ。片手で食べれるものがいい。でも、案外、幕の内弁当もいい。手摺りにもたれて遠くの景色を眺めながら、何なら海も眺めたい。しっかり弁当を食べるのもいとをかし。踊り場で食する鍋は無粋である。


7ーあなたは階段を作る側の人か?作られる側の人か?ぜひとも作る側の人であって欲しい。切に願う。本当に。


8ー階段の条件をご存知か。全ての段はほぼ同じ高さでなければならない。昇る人と降りる人の全てが昇り降り可能な高さでなければならない。昇る方向あるいは降りる方向がある程度一定していなければならない。(螺旋のようにくるくる回るのも可)この三つだけであるといって良い。主に主観だが。


9ー階段の踊り場には、赤ん坊のボブデイランがゆりかごの中で眠っていそうだ。決して女王様ではない。


10ー条件に挙げなかったが、透明ではないことも条件の一つという人もいる。確かに30階建てビルの階段が透明だったら、あるいは、一段おきに透明だったら、観光名所になって、階段としては機能しなくなるだろう。