災害は減らない。増えることはあっても減らない。

よって、ヒトが住むこと自体の防御を強くしないとならない。


 自動車が溢れかえった街はショッピングモールにとってかわられている。

往復ができないほど長い商店街は皆全速力で通り過ぎる。歩いて回れないほど広い街では、高齢者が寄りつかない。子供連れの家族も寄りつかない。

ショッピングモールは日本全国の都市で、週末一番ヒトが押し寄せる場所である。

地方都市は毎日交通渋滞である。道路の工事、地方の過疎化気候変動対応ジェンダーギャップ、SDGs…物理的に、スマートにシュリンクするのは必然である。


 日本の国土が37万平方キロメートルで、主に人が居住している場所の人口密度を1平方キロメートルあたりで1000人とすると、国土の33%に人が居住しているということになる。一方で、前述の「スーパー・レジリエント・シティ」のように30平方キロメートルに50万人が居住する場所が日本全国に200ヶ所となると、居住する面積は国土の1.6%となる。つまり20分の1の居住区となり、20分の19、つまり現在の居住区95%は居住区としては不要になるということだ。現在の資産である道路や建物や色々な資産の95%は不要物となり、都市鉱山としてリサイクルされることになる。(20分の1にシュリンクできる!)


 一方で、生き物の種はどんどん絶滅している。それは、ヒトの動物としての生きる基盤が脆くなって、崩れてきているということだ。自然の保全はすでにもう十分に実施していると考えるのには無理がある。そこで、施策として、すべての生き物を増やすのが必然である。


 つまり、エネルギーも廃棄物も、ムダなヒトの活動により、ムダが発生している。

そういったムダが歪んだ社会を作り自然を破壊し、課題となっているということだ。


 是非、「効率化の理想郷」と言える「スーパー・レジリエント・シティ」のモデルを製作し、検証し、設置を至急開始し、継続してほしい。


 その時、日本人が幸せであるためには、どうしたらいいかを考え、「高度な技術」をモデル化し、見える化して、「従順な日本人」が世界標準としての2030年や2050年に向かって、一気に突き進む。そういう市民活動をリーディングし、サポートしていくことになる。


 従来、「従順」というのは、既存の権威や組織に依存していることが、前提であった。

しかし、ヒトのムダは、組織の流動性の無さから生じている。家族、世帯、地域社会、地方公共団体、政府の各省庁等。


 やはり、もっとヒトがその能力を貢献させる社会でなければならない。

ヒトが役所で暇そうにしている社会ではなく、皆が学び働く、そして、遊ぶ。複数組織に属しつつ、色々な団体と協力しあい、家族とも過ごし、家族と団欒し、安心して学べる。

 全ては社会の高度化のために。日本や世界の発展のための、個人それぞれが、事業主として、行政や企業という組織に関わりつつ、経験を積む。


 そういう社会が、未来の日本社会として、技術を用いて高度化していく。

そのための制度化をして、また、研究、企業活動を行っていくのだ。


 そして、クーデターなしに、アナーキズムなしに、首長、組織を重んじる行政から、ヒトと地域と効率を重んじる行政へ、変化していくだろう。