これから日本の特徴三点につき、今後の気候変動対応「スマート・シュリンク」での考え方を整理しておきたい。
まず、日本人が権力者に対して、従順であること。
日本の特徴として、有史以降、クーデターがない。戦い・戦はあったが、天皇を討伐した歴史はない。元々討伐するような対象であったかも疑わしいが。明治維新でさえ、外国列強と手を取り合って、徳川幕府から権限移譲された側面が強かったのではとさえ思う。皇室を継続させる術として、天皇自ら政治を行ったり、戦を指揮したりということではなく、象徴として存在していたことでクーデターを回避してきたかもしれない。第二次世界大戦で、アメリカが権力者となると、その権力者に対しても、未だに従順である。
それは、実に心地よい状態なのかもしれない。日本はアメリカの傘の下にいつまでもいたいのかもしれない。できることなら、そうすることも悪くないかもしれないが、「ムダ」や「効率」などを考慮したとき、遠く離れたアメリカを駐留させ、そのために税金を果てしなく投入し、そのせいで、近くの隣国である中国やロシアや北朝鮮や韓国との軍拡競争を行い、何かの拍子に緊急事態が発生するのをヒヤヒヤしながら、機嫌悪く、怯えて過ごす。それがいいのか?
やはり、心細いけど、自国自身での独立というのは考えておかないとならないのでは?と思う。
アメリカから「日本なんて知らない。もう勝手にしろ。」と言われても平気な国家にならないといけない。
権力者に従順であるからこそ、大人しく整列するし、政治にも参加しなくなる。
与えられたモデルを従順に真似して、従う。それが、一見おかしいと思うようなことでも従ってしまう。戦時中の特攻隊や竹槍隊や残虐行為、通勤地獄、お盆の高速道路の渋滞、一等地に立つ宗教的には大して意味のない墓地、全て歴史的な従順さから生まれた日本独自の異様さである。
礼儀正しいとか良く言われることだったり、意見を発表しないダメで変な奴というキャラクターでもある。
私は「従順さ」が悪いとは思わないし、「クーデターがない」ことも悪いとは思わない。
しかし、国家自体に問題意識を持つことは必要だし、国家をどうするかという判断に参加していくことも大事である。さらに、自国が独立できるようにその条件である自国の防備や隣国との力関係や均衡の位置エネルギーを備えることも必要だと思う。
そのためには、自国を防御という意味で強い国にすること、有事の対応をしっかり考えること、隣国との対等以上の会話ができるようになることが大切である。
よって、「スーパー・レジリエント・シティ」で自給率を高めて強くしておく、目に見える自治の政治に皆が参加し議論に参加すること、武器となるものを磨き持っておくことが必要なように思う。
特に、「スーパー・レジリエント・シティ」という政治に参加し、政治が『グループ』「州」「国」と繋がっていることを目にしながら実感しておくことが大事である。
そういった「スマート・シュリンク」でないとならない。