藤井さんと羽生さんの王将戦。


この王将戦、

藤井さんにとっては、これから続くタイトル戦の一つだったかもしれないが、

羽生さんにとっては、タイトル100期を賭けた、久しぶりの、9段としての、

B1級としての、藤井さんとは初めての、という数多くの形容詞が付いたタイトル戦であった。



藤井聡太さんは、

勝率8割を超えて、勝ちまくっているが、大橋さんを唯一苦手としている。

戦法は横歩取りである。

その横歩取りを武器として、

藤井さんとのタイトル戦を勝ち取る、

そのために

順位戦でA級からB1級に落ち、

勝率は初めて5割を切った。

力を貯めに貯めた、この王将戦だった

と思う。


だから、おかしな話だが、この王将戦がずっと続けばいいのにと感じていた。


5局で、

羽生さんが3七歩と打っていたら?


この王将戦が、

羽生さんの先手で始まっていたら?


などなど、

たらればが思い浮かぶ。


藤井さんは、名人戦のプレーオフでも、先手番を手にした。


明らかに、運が味方している。

全ての運が向いている。


棋王戦第4局、名人戦、叡王戦(おそらく永瀬王座が挑戦者?)、棋聖戦、

そして、いよいよ王座戦。


8冠獲得の確率は、

50%になったように思う。


8冠か?7冠か?


今年は、将棋界のメモリアルイヤーとなりそうである。