28年前、都市が震災を受けた。
都市型震災として、建物や道路の倒壊に火災と、未だに神戸の光景が思い浮かぶ。
加古川に友人がいたので、神戸も何度か訪れた。とても好きな都市だ。
この震災を忘れないという事は、単に忘れないだけでなく、この震災を糧に、二度と同じ惨劇が起きないための行動をすることではないだろうか?
日本は、残念ながら、また大地震に遭う。必ず。
それを前提として、皆でその耐性を強くすることは義務じゃないでしょうか?
ー地盤の強い所に集中して住む。
ー逆に、自然の脅威が集中する場所から離れる。
ー人の住まない場所に、自然の脅威を解放する。
ー自然の脅威を繰り返しシミュレーションして、対策を検討する。
ー住居はスクラップアンドビルドを原則として、建て替えを前提とする。
ー山奥には手付かずの自然を残す。また、それを拡大する。保水力を高める。
ー河川は曲線化し、大水は氾濫させ、人為的に雨水を海までに流す時間を長くする。
などなどなど。
人間はスマートにシュリンクし、
手付かずの自然を増やす。
それが、鴨長明の「方丈記」の頃からの正解だろう。
工業化や経済的発展を妨げるとしてできなかったが、今や技術で可能ではないだろうか?
レジリエントな都市を作るのは、この震災を忘れないということと同義な気がする。