両眼複視(治療日記) | 日々の小事・日々の戯言

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ラージボール卓球、愛犬、思い出、ささやかな日々の出来事を暇に任せて思うがままに綴ろうと思います。

 「老い」とは厄介です。若いときは病気などほとんどありませんでしたが、60歳前後から体のいたるところに故障が出てきました。今度は複視です。センターラインや路側帯を示すラインが二重に見える。風景も二重に見える。衝撃でした。

 

 複視とは

 物を見たときに1つのものが上下、左右、あるいは斜めなどにずれてダブって二つに見えることがあり、これを複視と言います。複視が起こると、たとえば道路の白線が2本に見えたり、クロスして見えたりします。複視は片方の眼球の動きが悪くなって、両眼の視線がずれた時に起こります。

 人間は左右の目が常に同じ方向を向いています。見る方向が変わっても左右の目が同時に同じ方向に動くので、正面だけでなく上下左右どの方向を向いても視線がそろっているのが普通です。このように両眼は無意識的に共同運動を行い、左右の眼で見た像が一つに融合することによって、見たものが常にダブらずひとつに見えるのです。

 つまり上を見たり横を見たりする際、両方の眼球が一瞬で同じ方向を向くのですが、その際の眼球運動には3つの神経が働いて、眼球の回りにある筋肉を動かしています。それらが脳からの指令を受け、バランスよく働いて左右の視線をそろえているのです。この左右の視線のバランスが崩れると、物が二重に見えます。

出典 物が二重に見えます(複視)/脳神経外科 山本クリニック 大阪市住吉区 (yamamotoclinic.jp)

 

         治療日記

9月以前

 左眼に軽い痛かゆみ

 A眼科にて受診

  診断:ドライアイ、緑内障

  処方:タプロス点眼液0.0015%

     ジクアス点眼液3% 

10月1日(木) 

 右眼に眼痛・流涙・鼻水、頭痛

10月3日(土) 

 A眼科にて受診

  診察:精密眼圧検査、精密眼底検査(両側)、細隙橙顕微鏡検査 

  (前眼部)

   ※医療明細書による。

    その他視力検査なども受けた。     

  診断:「眼球に異常は認められない。脳神経が原因と思われる。脳

      神経の医院での受診が必要である。ドライアイの悪化でも考

      えられる。どうします。様子を見ますか。」

  処置:眼の痛みも昨日より弱くなったこともあり、様子を見てみること

      になる(する)。

10月4日(日)

  少し改善したが眼痛・流涙・鼻水、頭痛が継続。両眼複視を自覚。

 両眼複視がいつからかは、初期は眼痛の意識が強かったので記憶 

 にない。

10月5日(月)

 A眼科医院にて受診

  診察:矯正視力検査、精密眼底検査(両側)、細隙橙顕微鏡検査

      (前眼部)※医療明細書による。

     その他

  診断・処置:「眼球に異常は認められない。脳神経と思われる。脳神

      経の受診が必要である。かかりつけ医に相談してください。」

 Bクリニック(かかりつけ医)にて相談

  C総合病院に紹介される。

10月6日(火)

 C総合病院脳神経内科にて受診

  診察:血液検査、CT検査、MRI検査、その他

  診断・処置:「動眼神経か眼筋の異常だと思うが、今日はその原因

      については不明です。今日は神経の働きを改善する薬を処

      方します。眼筋の異常についての検査結果は時間がかかる

      のでその結果が出てから考えましょう。」

  処方:アデホスコーワ腸溶剤、ユベラNカプセル、メコバラミン錠50

      0「トーワ」

10月10日(土)

 C総合病院脳神経内科にて受診

  診察:CT検査(鼻周辺)、抗アセチルコリン受容体の検査結果 0.

      2以下 

  診断・処置:CT検査→鼻の周辺に異常なし

     抗アセチルコリン受容体の検査結果>0.2 正常

       →重症筋無力症ではない

     「どちらにも異常は見られない。眼の周辺の炎症が原因かも知

     れない。下記の薬を飲み、様子を見よう。」

  処方:プレドニン錠5mg(旭化成)3錠/日

     ランソプラゾールOD錠15mg 1錠/日

10月15日(木)

  正面から左側ではやや違和感はあるものの、二重に見えることは

 ほぼなくなった。右側を見るとまだ二重に見えるが、ここ数日確実に 

 改善している。

10月23日(金)

  C総合病院脳神経内科にて受診。市外に出たのでコロナのために

 診察は受けず薬のみ処方される。

   処方:プレドニゾロン錠5mg(旭化成)2錠/日

       ランソプラゾールOD錠15mg 1錠/日

11月6日(金)

 C総合病院脳神経内科にて受診。改善

  診断:トローザ・ハント症候群

  原因:不明

  処方:プレドニゾロン錠5mg(旭化成)1錠/日

      ランソプラゾールOD錠15mg 1錠/日

 

※トローザ・ハント症候群

 有痛性眼筋麻痺 painful ophthalmoplegia(頭痛を伴う眼球運動障害)を示す疾患で、海綿静脈洞部、上眼窩裂あるいは眼窩先端部に非特異的炎症性肉芽腫が生じることにより起こる。眼症状に先行して、一側性の眼窩部の持続性の強い疼痛が眼窩後部や眼窩周囲に出現する。海綿静脈洞を走行する脳神経である動眼神経(III)、滑車神経(IV)、三叉神経第1枝(V1)、外転神経(VI)、視神経(II)の多岐にわたる神経障害を起こす。

出典 物が二重に見えます(複視)/脳神経外科 山本クリニック 大阪市住吉区 (yamamotoclinic.jp)

 

11月27日(金)

 C総合病院脳神経内科にて受診。改善した由を告げる。

 処方:プレドニゾロン錠5mg(旭化成)0.5錠/日

     ランソプラゾールOD錠15mg 1錠/日

12月11日(金)

 C総合病院脳神経内科にて受診

  治療終了

  なお、同日、両眼複視が発病した際にA眼科に不信を生じたのでA

 眼科からD眼科に転院し、緑内障の治療を継続することにしました。