震災3日前に頂いた相談 | ■■■現役商社マン/武浪猛の商社マン流人生指南■■■     若き血に燃ゆる者たちへ!

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このままじゃ、日本国は滅亡の国家に成り果てる。 世界の中で揉まれてきたオレは、オレ流の武士道というものを育んで来た。オレの言葉が、少しでも君ら若者の心に刺さればと思って、オレはこのサイトを立ち上げた。 さぁ、この国を元気にしようじゃないか。

Twitterで読者の方々と交流を楽しんでいると、ますますBlogから遠ざかってしまう。若い皆さんの意見を直接聞けて、Twitterがブームになる理由がこんなおっさんでもわかって来たよ。


さて、実は震災前の3月8日に悩める社会人1年生(女性)の方から人生相談が来ていた。直接メッセージを返そうとしたが、受信しない設定になっているようなのでBlogで回答させて頂きたい。

少し時間が経ってしまって状況が変わっていたら、申し訳ないのだが。


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武浪さん

はじめまして。就職活動時に武浪さんのブログと出会って2年になります。
ブログを知ったその日に、全ての記事を読み倒し、今でも時折、拝見させて頂いております。

突然ですが、人生相談をさせて頂きたく、メッセージさせて頂きました。

就職活動は商社とグローバルメーカーを中心に挑戦しましたが、英語力が乏しかったこともあり、面接さえ進むことができず、大敗北を喫しました。

今は大手金融機関に就職し、都内の支店に勤務しております。
私の仕事は、国内を相手にした営業活動であり、同期の退職者も多く、日々明るく過ごせているわけではありません。

商社やグローバルメーカに新卒入社できなかったことは大変残念ですが、やはりそのような会社で働きたいとの思いを忘れることができません。

日本の大手企業は、中途入社は厳しいと思いますが、これからの自信の頑張り次第で、新たな道を切り拓いていくことはできますでしょうか?

それとももう、諦めて嫌々この会社にいるしかないのでしょうか?

商社に入れなかった人が、明るい人生を送るための敗者復活戦についてアドバイス頂けないでしょうか?
よろしくお願い致します。
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金融機関は驚くぐらいに若手の退職率が高いと聞いているので、あまり充実した仕事が出来ないのかもしれない。別に、オレは世の中、全ての人が自分の仕事が充実している必要はないと思っている。そりゃ充実したほうが幸せに決まっているが、家族のため生活のためにつまらない仕事を黙々とこなして、そしてプライベートの時間を充実させる生き方だって、立派だと思う。ヨーロッパなんて、こう言うスタイルは一般的だ。


中にはどんな仕事にでも価値を見出せてエキサイティングに過ごせる性格の人は羨ましいが、人間、なかなかそんな風には成り切れないもんだ。

真実は、充実したエキサイティングな仕事、やりがいある仕事につけるのも、一つの運だったり、さらに実力だったりする。それと社会人生活の最初から最後までがずっと充実しているってことも、まずないだろう。これはどんな成功者でもそうに決まっている。


このような本質をまず理解した上で、後はあなたの性格だったり、スタンス次第だ。


この運に賭けて、実力を磨いてでも、自分の運命を自分でコントロールすることに挑戦したいのか、諦めて嫌々過ごしながらも他の時間を充実させたいのか。



おそらく文面を読むに、あなたは充実した仕事にTRYしたいのだろう。さっさと結婚して仕事はリタイアしてと言う人生はあまり思っていないのではないだろうか?


今後、人口も減る中で、海外人材と女性の活用はあらゆる企業にとって重要になりつつある。このような女性には、たくさんの仕事のチャンスがあるはずだ。まして、大手金融機関と言っているのだから、履歴書にもしっかり書ける企業なのだろう。


その上で、英語がダメだったと言うなら、オレなら本気で英語の勉強をしまくる。大手金融機関の支店業務ならいくらでも勉強時間を確保できるだろう。仕事をしながら貯めた貯金(まあ、1000万円は最低必要だ)を使って、海外MBA(出来ればTOP20以内が良いが、とにかく海外のスクールに行くべきだ)にTRYすれば良い。MBAはスキルアップ、レベルアップするものではなく、一つの使い方はキャリアチェンジのためのパスポートになりえることだ。


後は好きなだけ、海外メーカーでも、商社でも転職活動をすれば良い。その時、商社なんて候補にもならないかもしれない(笑)。


多くの人がやっている自分のキャリアのための道の切り開き方だ。後はその気概があるかどうか。



しかし、一つだけ、あなたが決定的に間違っていることがある。このメンタリティだけは絶対に変えるべきだ。じゃないと、何をやっても間違ったことをやる、または立ち止まったままで時間が過ぎてしまう。


たかだが学卒の就職活動で商社に落ちて、希望の仕事に今就けていないからと言って、勝利も敗者もない。そんなとこから復活なんて言葉は似合わない。

日常にくさって一歩を歩み出せないことこそが敗者の姿だ。そこからは復活して欲しい。



レースは始まったばかりであることを忘れないで頂きたい。


猛 @Takeshi_T2


昔、就職浪人の相談の答えた次の記事も、是非読み直してくれ。

走馬灯に見る人生