【ドラマ感想】笑うマトリョーシカ | たべあるにっき〜ご飯とお酒と芸能と〜

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外で食べたごはんに、おうち飯。旅行に舞台に、ぴーちくぱちく。
50代女子(?)のリアル食べ歩き日記。体重なんて気にしない!
たくさん食べてたくさん笑おう!

 
原作を読んでいたので、ドラマ化にはちょっと複雑な気持ちがあった。
 
 
小説では主人公となる清家一郎役には、櫻井翔さん。
 
そも、清家のモデルが櫻井さんだと聞いていたので、
 
そこには全く文句がない(し、正直似合うと思った)。
 
秘書の鈴木役に、玉山鉄二さん。
 
新聞記者の道上役に、水川あさみさん。
 
キャストにも、全く不満はない。
 
ただ、この小説は、読み終わった後にゾクッ…と
 
静かに鳥肌が立つような小説だ。
 
人間の本質に迫るホラー的な要素もある。
 
ラストの清家の独白なぞ、鳥肌ものだ。
 
が、読解力がないと、その怖さ・面白さが伝わらない作品ともいえる。
 
故に…「変な改編されたらどうしよう」という怖さがあった。
 
大衆受けする、ただのチープなサスペンスに仕上がってきたらどうしよう。
 
小説から設定だけ借りてきて、弄り倒しましたー、みたいになっていたらどうしよう。
 
そんな心配ばかりしながら観た第一話。
 
面白い!!良かった!あの世界観が崩れていない!
 
佐々木の設定などは、かなり変わっているけれど、今のところ嫌な変り方ではない。
 
何より、清家一郎が最高である。
 
清家は、人の所有欲を駆り立てる。
 
純粋さの奥底にある何か…に、人は気付かず
 
清家を甘い蜜だと思って寄ってくる。
 
爽やかで和やかな笑顔と、笑っていない目。
 
思わず庇護したくなる様子を見せたかと思えば、スッと一線を引いてくる様。
 
物語の肝となる清家の存在を櫻井さんが見事に演じている。
 
今日までに3話が放送されているが、面白さは損なわれず
 
ドラマ故のスピード感も良い。
 
ドラマでは、どういう話し運びにしていくのかはまだ不明だが…
 
小説のラストの清家の独白を
 
是非、櫻井翔さん演じる清家で見てみたい。
 
そう、期待している。
 
 
小説には出てこないが、インコのロッキーも好き照れ