原作を読んでいたので、ドラマ化にはちょっと複雑な気持ちがあった。
小説では主人公となる清家一郎役には、櫻井翔さん。
そも、清家のモデルが櫻井さんだと聞いていたので、
そこには全く文句がない(し、正直似合うと思った)。
秘書の鈴木役に、玉山鉄二さん。
新聞記者の道上役に、水川あさみさん。
キャストにも、全く不満はない。
ただ、この小説は、読み終わった後にゾクッ…と
静かに鳥肌が立つような小説だ。
人間の本質に迫るホラー的な要素もある。
ラストの清家の独白なぞ、鳥肌ものだ。
が、読解力がないと、その怖さ・面白さが伝わらない作品ともいえる。
故に…「変な改編されたらどうしよう」という怖さがあった。
大衆受けする、ただのチープなサスペンスに仕上がってきたらどうしよう。
小説から設定だけ借りてきて、弄り倒しましたー、みたいになっていたらどうしよう。
そんな心配ばかりしながら観た第一話。
面白い!!良かった!あの世界観が崩れていない!
佐々木の設定などは、かなり変わっているけれど、今のところ嫌な変り方ではない。
何より、清家一郎が最高である。
清家は、人の所有欲を駆り立てる。
純粋さの奥底にある何か…に、人は気付かず
清家を甘い蜜だと思って寄ってくる。
爽やかで和やかな笑顔と、笑っていない目。
思わず庇護したくなる様子を見せたかと思えば、スッと一線を引いてくる様。
物語の肝となる清家の存在を櫻井さんが見事に演じている。
今日までに3話が放送されているが、面白さは損なわれず
ドラマ故のスピード感も良い。
ドラマでは、どういう話し運びにしていくのかはまだ不明だが…
小説のラストの清家の独白を
是非、櫻井翔さん演じる清家で見てみたい。
そう、期待している。
☆
小説には出てこないが、インコのロッキーも好きだ![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/027.png)
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