お葬式を考えた | たべあるにっき〜ご飯とお酒と芸能と〜

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外で食べたごはんに、おうち飯。旅行に舞台に、ぴーちくぱちく。
50代女子(?)のリアル食べ歩き日記。体重なんて気にしない!
たくさん食べてたくさん笑おう!

親戚が亡くなり、その家族に「葬儀の相談に乗ってくれ」と要請を受けました。

 

要は、「言いなりになりたくない」「質素にあげたい」ということなのだけど

 

葬儀社から提案された祭壇やプランは「芸能人ですか?」という立派なもの笑い泣き

 

勿論、こちらの考えがまだわからないので、

 

一般的なラインから豪華目の物を提示してくださったのだろう。

 

親類からは交渉役を一任すると言われてしまったので、

 

親戚一同の意見を一通り聞きとりをしたうえで、打ち合わせに同席しました。

 

結果、選んだのは、

 

「納棺式を告別式とする」というもの。

 

葬列者が集まった時点では、まだご遺体は納棺されておらず

 

皆で、末期の水の儀式や、

 

脚絆や、足袋をはかせてあげて

 

納棺師さんが死化粧などをしてくれて

 

その上で、皆でご遺体を納棺。

 

四十九日間の旅で食べるご飯も、自宅から持ってきて

 

六地蔵に備えるお団子も手作りで。

 

最後に、皆でお花を棺に納め、

 

故人が大好きだった甘いものもいっぱい持たせてあげて

 

「こんなに花に囲まれた事無かったろうね^^」

 

「いい顔になってきた」

 

故人は信心深くもなかったので、お経もなしで。

 

皆で、故人に「ありがとう」「お疲れ様」「行ってらっしゃい」

 

「むこうで、愛犬に会えるかな?」

 

そんな風に語りかけ、変な意味でなく、誰も泣かないお葬式。

 

かなり、風変りなお式かもしれないけれど

 

葬儀社さんも協力してくれて

 

参列者も皆「良いお式だった」「葬式で、こういうのいいなって思ったの初めて」と

 

私自身も、あんなに温かい式は初めてでした。

 

同時に、自分の時も、こんな風にして欲しいと思ったので

 

段取りを記した手紙と、そこにかかるであろう金額は

 

ちゃんと、息子に託しておこうと改めて思いました。

 

四十九日の法要も、親戚一同が「お経はいらん」というので…

 

じゃあ、皆で集まって、読経はせずに納骨だけしようねとなって。

 

お骨となった故人は、義弟夫婦と共に家に帰っていきました。

 

交渉を任された時は、どうしようかと思ったけれど

 

時代も、皆の考え方も変わってきているのだなと思いながら進めました。

 

ただ変わらない想いは

 

「今までありがとう。お疲れ様でした。どうぞ、安らかに」

 

そういうシンプルで温かな想いなのだと思う。