『俺はまだ本気出してないだけ』 | 湘南雑筆堂~本と美味いもん日記~

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湘南(?)に暮らし30年近く経ちます。30年も住んでいると、いろんな発見をするもんです。 
 そんなちょっとした湘南の発見を自分の読んだ本に絡めて皆様にお伝えできればなと思います。
 

本日、新春に撮りためた映画の一つ『俺はまだ本気出してないだけ』を鑑賞。

このタイトル、一時期よく聞いたので、どんな映画か気になっていた。「俺はまだ本気だしてないだけ」ってフレーズ、この少し痛い言葉。知らず知らずに若い頃自分も同じようなこと言ったことあるようなないような…って言うか今でも言ってるかも(笑)


ストーリーは高校生の娘・鈴子(橋本愛)と父親(石橋蓮司)と暮らす40過ぎのおっさんシズオ(堤真一)が突如漫画家を目指すって話し。この設定とタイトルを聞くだけで、ストーリーは読めそう。40過ぎのシズオが突然漫画家目指しても、なかなかデビューのきっかけすらつかめない……それは、自分が「本気だしてないから」って言ってのける能天気なシズオ。基本コメディタッチの映画で笑える場面も多いが、ちょいちょい人生を考えるエピソードが盛り込まれている。

おっさんが働くファストフード店に入ってきた新入り市野沢(山田孝之)は、金髪で世の中を斜めに見て、何事も長く続かず人を寄せ付けないような尖った雰囲気を持つ若者。

シズオの友人・宮田(生瀬勝久)はバツイチ。離婚の原因は優しすぎるってこと。

心のどこかに傷を負った登場人物たちが織り成すストーリーは単なるコメディ映画の枠を越えて考えさせられるシーンがいくつもある。

40過ぎのおっさんが夢見ちゃいけないのか?

原作は青野春秋の同名の漫画。
ネットで検索する限り単なるコメディではなさそう。映画だとコメディ色が強すぎたので、ぜひ、漫画を読んでみたくなった。

自分もこれから本気出して行きたいと思います♪