湘南雑筆堂、神田古本祭りへ行く | 湘南雑筆堂~本と美味いもん日記~

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湘南(?)に暮らし30年近く経ちます。30年も住んでいると、いろんな発見をするもんです。 
 そんなちょっとした湘南の発見を自分の読んだ本に絡めて皆様にお伝えできればなと思います。
 

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所用で東京まで行くことがあり、ついでに神田古本祭りに行って参りました~。神田の古本屋街に足を運ぶのは今回で二度目。古本祭りは初めてだったので、青空市の本に群がる本好きな方々を眺めているだけでなんか血湧き肉踊る気分になってきました。さてさて、せっかく来たのだから、個性ある本屋さんに行こうって意気込んでみたものの訪れたのはもう2~3年前。街の記憶も薄ぼんやりしてましす。そんなこともあろうかと、以前購入した神田の特集をしていた『東京人』って雑誌を鞄にしのばせておりましたので、その本のマップを頼りにあちこちと古本屋巡りです。まず、むかったのは、店頭横の路地、外壁の棚に並ぶコミック本が圧巻の文省堂、『東京人』でもその棚の写真が掲載されており、実物を見たかったのですが…、本日はお休みだって~Σ(T▽T;)グワーン。お休みなら仕方ないっス。気を取り直して、さあ次はどちらへ行こうかなと、訪れたのは雑誌の専門店(名前は忘れました)。「一体これはいつの時代の雑誌??」と思うくらい古いものから現在の雑誌まで所狭しと並んでおりますが、自分の目を引いたのが、青春時代に読んだ80年代の
雑誌。懐かしすぎる~、『明星』やら『平凡』のアイドル雑誌、よく買ってたな~。その他に気になった雑誌がですね『ホットドッグプレス』です。当時の流行のファッションなんか紹介してあったりして、女の子にモテたいがために興味のある特集が組まれているときはよく買っていましたね~。デートのマニュアルみたいなことも紹介されていたりして鼻息荒くしながら購入していましたよ(笑)。連載で印象的だったのは、北方謙三氏の「試みの地平線」とか言う悩み相談コーナー。北方謙三氏は、今は歴史小説書いてすっかり大御所ですが、当時はハードボイルド小説を書いて世間を賑わせておりました。当時、中学生だった僕は、ハードボイルドって意味も全くわからず、なんかカッチョイイ小説書いている人なんだろうな~程度の認識でした。このコーナーは北方謙三氏が若者の悩みを硬派な意見でブッタ切る!!恋に悩む若者に対しての回答は「女には惚れんな、惚れさせろ!!」みたいな、超ド硬派な回答に中学生だった僕は毎回シビれておりました。一冊の『ホットドッグプレス』を手にとり様々な思い出がめぐりめく、う~ん買っちゃおうかな?なんて値段を
確認してみたら、800円也。相場がわからないけど、意外と高いな。80年代に400円程度で売っていた雑誌にこれだけの値がつくのか。買えないお値段ではないが、棚へ戻しました。続いて訪れたのが、古書センター内二階の中野書店、ここは懐かしいコミックで本棚がうめつくされています。漫画の原稿なんかが店内に飾れており、昔読んだてんとう虫コミックの『ドラえもん』が気になり手にとると、300円程度~600円程度のお値段。初版とか、キズでお値段が変わってくるのでしょうかね、この値の幅が素人にはわからないですね。今のご時世だとインターネットで同じ本を安く買えるのかもしれませんが、実物を手にとり、日焼けした背表紙や年代を感じるタイトルのロゴを眺めながら、本好きな方と同じ空間を共有できるのはリアル書店をめぐる楽しみですよね。時間がなかったので、早々と退散しましたが、またゆっくりと訪れたいと思います。