特養待機していた人が入所可能ということになって、現実に入所に至るまでに、それぞれの家族に葛藤が生じるのは間違いのない事実でしょう。


蕉夢苑の特養入所でも、いろいろなケースがありました。実の娘夫婦が両親と自宅で同居していて、入所が決まったとき「宝くじに当たったようだ」と形容しました。両親はショートステイを利用しながら、自宅と蕉夢苑を行ったり来たりしながら、入所までの長い期間、待っていました。


蕉夢苑 ブログ-散歩と桜


自宅での介護を伴う生活に限界がきていたのは誰の目にも分かりましたし、やっと介護から解放されるという安堵の気持ちが、娘夫婦にそう言わせたに違いありません。これは、施設入所における真実の姿であろうと思います。


また、特養や有料老人ホーム、在宅とされるケアハウス、グループホーム入所でも同じこと。それは、家族が同居して暮らすことを前提とする限り、同じです。施設入所待機者が数十万人いるという現実は、高齢者を介護する人が解放されることを意味します。


その3へ続く