戦地で一枚の写真を偶然拾い、生きて帰還した兵士と、
写真の女性との誤解や障害を乗り越え恋を成就させるラブ・ストーリー。
ストーリーは、
戦地で偶然写真を見つけ拾いに行った瞬間、今ままで座って居た所が爆破され、
命拾いをしたローガン(ザック・エフロン)。
ローガンは、その写真に写っていた女性が自分を救ってくれたと、
任務を終え帰国しその女性を探します。
冒頭、イラク戦争の戦場のシーンがあります。
帰国したローガンは命は救われたのですが、
心が救われないのです。
日々、戦争の悪夢がローガンを苦しめます。
PTSDですね。
この映画は、単なるラブ・ストーリーだけではなく、
イラク戦争をバックに、
戦争の後遺症を抱えた兵士の苦悩も描かれています。
ローガンは写真の背景から場所を突き止め、
彼女を訪ねるのですが。
写真の背景だけであっさりと場所が判明しますが、
そんなに簡単には見つからないと思うのですが、
そこんとこは、あまりこだわらないのかな?
写真の女性ベス(テイラー・シリング)は、
犬の訓練所で、犬も預かる仕事をしていました。
ベスに会って写真のことを伝えそこなったローガンは、
従業員募集で来たと間違われ、ベスのところで働くことになりました。
ベスは離婚暦があり、一人息子ベン(ライリー・トーマス・スチュワート)と
祖母と暮らしていましたが、
そこへ、チョロチョロと出入りする元旦那で警官のキース(ジェイ・R・ファーガソン)。
このキース、レイ・リオッタ似の、いかにも悪人らしい人相。
私の所見ですよ。
このキースは親権を盾にベスを縛りつけ、
ベスの元で働くことになったローガンにも皮肉たっぷりのイヤミな男。
犬の世話もしながら、バリバリと仕事をこなすローガン。
流石、元海兵隊、仕事だけじゃなく壊れた車、ボートも修理しました。
何でも出来るザック、おまけにあの綺麗なブルーの目に見つめられたら、
そりゃ、誰でも恋に落ちるでしょう。
ローガンを慕っている息子のバイオリンとコラボしてピアノを弾くローガンに、
ベスは惹かれ始めます。
そんなふたりの恋を邪魔するのが、あのイヤミな元旦那キース。
ローガンがベスに見せなかった写真を盗み、
ベスに見せローガンはストーカーだと告げ口、
別れた奥さんにそんな事を告げる女々しい男。
しかも、自分は警察官なのに「窃盗で逮捕するぞ」。
ベスは、ローガンに写真のことを尋ね、
ローガンは戦場で拾ったことを伝えますが、
これは兄がもっていたのに何故ローガンが持っているのかと怒りだします。
ここのところ、イマイチわかり辛くて、
何故?ベスが怒りだして、
まるで、自分の兄がローガンのせいで死んだかのような怒り方。
本当は兄が助かっていたかもみたいな。
そして、ローガンを追い出します。
そんなベスのところへ、元旦那キースが復縁を迫りますが、
ベスはありえないと断ります。
この旦那が、チョイチョイ出てくることでストーリーにスパイスが……。
ベスとキースの会話を聞いていた息子のベンは嵐の中出て行き、
川に流されるところを父親のキースが助け自分を犠牲にしてベンを
ローガンに託し、キースは流され死んでしまいました。
ラスト、
ローガンに、兄の死について聞かされ誤解の解けたベスは、
息子ベンと共にローガンと家族になりハッピーエンド。
面倒くさい元旦那が死んで家族になれたベスですが、
まさか、イヤミな旦那だったけれど「死んでくれてありがとう」ってことないですよね。
わが子を救いイアヤミな旦那もラストいい父親になって死んでいく、
恋愛を成就させるのに、悪人はいない物語です。
この映画、
一枚の写真でめぐり逢えたふたり、
「運命」を感じさせられる映画で、私は好きです。