Let It Be The Beatles
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映画『レット・イット・ビー』のサウンドトラック・アルバムであり、
ビートルズのラスト・アルバムとなった『レット・イット・ビー』。
アルバムの本来のコンセプトは、原点に返ってオヴァー・ダブを排除したアルバム作りを行うというものであった。
そのためレコーディングはスタジオ・ライヴやビルの屋上でのライヴ演奏（ルーフトップ・コンサート）を収録するものとなっていた。
一応の完成をみたアルバムは『ゲット・バック』というタイトルが付けられテスト盤まで作成された。
しかしその出来ばえは決して優れたものでなくリリースは延期され、その後制作されたアルバム『アビイ・ロード』の方が『ゲット・バック』に先だって1969年9月にリリースされるという事態となった。
『アビイ・ロード』リリースの後も『ゲット・バック』のプロジェクトは続けられ、70年1月には『ゲット・バック』のために追加録音されている。
しかし最終的には自分たちで『ゲット・バック』を完成させることを断念し、アルバムはプロデューサーのフィル・スペクターに託され、『レット・イット・ビー』として完成されることとなった。
スペクターは音源にオーケストラやコーラスなどのオヴァー・ダブを加え、本来のコンセプトとは違った形でアルバムを完成させた。
ジョン・レノンとジョージ・ハリスンはお蔵入り同然だった散漫なセッション集を短期間のうちにアルバムとしてまとめあげたフィルの仕事を高く評価しており、それぞれのソロ作品でフィルをプロデューサーとして起用している。
しかしポール・マッカートニーは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」に加えられたオーケストラ・アレンジに強い不満を持つなど、スペクターの仕事を評価しなかった。
【収録】
1 Two of Us
2 Dig a Pony
3 Across the Universe
4 I Me Mine
5 Dig It
6 Let It Be
7 Maggie Mae
8 I've Got a Feeling
9 One After 909
10 The Long and Winding Road
11 For You Blue
12 Get Back
13 Video Let It Be (Documentary)
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