TBSの『熱い嵐』 私が幼少の頃、TBSで『熱い嵐』というドラマが放送されました。小さい | 松陰のブログ

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TBSの『熱い嵐』


 

私が幼少の頃、TBSで『熱い嵐』というドラマが放送されました。小さい頃のドラマなので細部までは覚えていませんが、とても印象的なドラマで、今でも心に残っています。確か二・二六事件で青年将校にピストルを向けられた主人公・高橋是清役の森繁久彌氏が「馬鹿者!!」と叫び、凶弾に倒れた場面があったように思えます。高橋是清先生は、昭和金融恐慌を沈静化させ、世界恐慌により混乱する日本経済をデフレから世界最速で脱出させた一大傑物です。「七転び八起き」。私も何度、失敗しても這い上がり、社会や日本に貢献できる人材になりたいと思います。最近、高橋是清先生に対して悪意ある書籍が発刊されておりますが、高橋是清先生がケインジアンであったかケインジアンではなかったかなどというのは大した問題ではなく、高橋是清先生の昭和金融恐慌の沈静化や世界恐慌により混乱する日本経済をデフレから脱出させた政策が明らかにケインズ主義的な金融政策であったことの方が重要です。「温故知新」、このかつてない不況に対して先人の知恵から学ぶことは重要なことです。

 高橋是清先生の政策で特筆すべきことは、マネーサプライの増加と低金利政策です。マネーサプライの増加を可能とするために、昭和7年6月に33年ぶりに兌換銀行券条例が改正され日本銀行の通貨発行限度額が1億2千万円から10億円に引き上げられました。このような政策の結果、マネーサプライ(M2)<通貨供給量、M2は現金通貨に預金通貨、定期預金などの準備通貨を加えたもの)は昭和7年から10年にかけて年率6%前後で増加し、それに促されるように実質成長率も昭和8、9年には、1920年代以降、絶えて見られなかった高い伸びを記録しました(『大恐慌を駆け抜けた男・高橋是清』松元崇著 327頁参照)。