小泉俊一著『企画書・立て方・書き方がわかる事典』という書籍を紹介する。 これから求められる能力 | 松陰のブログ

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小泉俊一著『企画書・立て方・書き方がわかる事典』という書籍を紹介する。

これから求められる能力の一つは企画力だと思います。自分の企画を通すには、企画書を作成しなければなりません。小泉俊一氏著の『企画書・立て方・書き方がわかる事典』は企画書の書き方を分かりやすく解説した書籍です。

企画という言葉の概念は極めて曖昧です。例えば、企画という言葉とアイディアという言葉の区別は難しいです。では、アイディアと企画はどう違うのでしょうか?天才の思考はまず、現実(現状)の観察から始まります。そして、その中にある矛盾点や問題点を発見します。次に、発見した矛盾点や問題点を解決する方法を模索します。無数の方法が浮かぶことでしょう。そこで、その無数の方法の中から最も実現性があり、効率もよい方法を選択します。後は、その方法を実施するための、より具体的で細かい施行細目の作成に入ります。この中で、からまでがアイディアの領域に入ります。からまでの全てを含んだものが企画です。アイディアとは、実用性があるかどうかまだ分かっていない状態、つまりは思いつきの段階の思考なのです。その中から社会が必要とし、実際に使われえるもの(実用性があり、効率のよいもの)を選び出し、それを実行するための施行細目まで作成して、はじめて企画になるのです(22頁参照)。

企画立案の基本プロセスは、オリエンテーション、情報の収集と分析、コンセプトワーク、企画の構想、企画書の作成、プレゼンテーション、企画の実施になります。オリエンテーションとは、クライアントや上司などから、話を聞き、具体的な課題を設定します。情報の収集と分析とは、課題についての事実を洗い出し、現状分析をして、話題のポイントを把握します。コンセプトワークとは、課題を明確化し、シンプルなキーワードなどにして、問題解決の方向性を集約します。企画の構想とは、問題解決のアイディアの発見に努め、そのアイディアを核に企画の構想を立てます。企画書の作成とは、企画の構想で構想した企画を、第三者に理解してもらえる形に分かりやすく表現します。プレゼンテーションとは、オリエンテーションを受けたクライアントや上司に企画書を提示し、検討・評価を受けます。企画の実施とは、企画を具体的に実施することです(33頁参照)。

そして、最も基本的なチェックリスト法の一つが5W1H法、5W2H法です。気軽にできる初心者向けの発想技法です。5W1H法とは、WHEN(いつ・・・)、WHERE(どこで・・・)、WHO(誰が・・・、誰に・・・)、WHAT(何を・・・)、WHY(なぜ・・・)、HOW(どのようにして・・・)です。この5W1H法は、論理的に物事を考えたり、情報を正確に伝達したりする基本です。したがって、これをチェックリスト項目にした“5W1H法”は、最も簡便な発想法、あるいは初歩的な頭脳トレーニング法であると言えましょう。あらかじめ、検討項目を設定しておくわけですから、この技法もチェックリスト法の一つです。“5W1H法”に「HOW MACH(いくらで・・・)」を加えたものが“5W2H法”です。商品開発技法としては、価格や費用を項目に加えた“5W2H法”の方が実用的と言えます(56頁参照)。

ビジネスにおいて、私は基本となる知識に応用する企画力が加わってこそ成功するものだと思っています。