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中村丁次監修『からだに効く・栄養成分バイブル』という書籍を紹介する。

最近は健康志向が根づき、様々なサプリメントが販売されています。健康に気を配っている方には、『からだに効く・栄養成分バイブル』という書籍は、栄養素について詳細に解説しているので重宝な一冊になると思います。聖マリアンナ医科大学病院栄養部部長の中村丁次氏が監修していますので簡易事典としても活用できます。

日本人の平均寿命は延び、世界でも有数の長寿国になりました。しかし一方では、食生活の欧米化と飽食があいまって、生活習慣病が急増していることも事実です。動物性脂肪や油脂類の多食だけではなく、砂糖や塩分のとりすぎ、食物繊維の不足、インスタント食品、レトルト食品の氾濫によるビタミン・ミネラル不足など、栄養のアンバランスが数々の病気を引き起こしていることが指摘されています。生活が豊かになり、「健康で長生きしたい」という願いが一層強くなりました。そのあらわれが、昨今の健康食品ブームでしょう。中でもβ―カロテン、EPA、タウリン、オリゴ糖、亜鉛、ポリフェノール、コラーゲンなど、病気予防に効果の高い成分が注目されています。栄養バランスのとれた食事は、健康の第一歩でもあります。そのためにも、栄養成分の正しい知識をもつことが大切です。中村丁次氏監修の『からだに効く・栄養成分バイブル』という書籍は、からだに効く栄養成分すべてについて、体内でどんな作用をするのか、不足するとどうなるのか、多く含まれている食品、どんな人にお勧めか、効果的なとり方、を分かりやすく解説してあります。さらに「病気別に、どんな栄養成分が必要か」についてのコラムが付記されています(3頁参照)。

栄養素には、三大栄養素と呼ばれる、糖質、タンパク質、脂質があります。三大栄養素に、ビタミンとミネラルを加えると五大栄養素になります。さらに、食物繊維は第六の栄養素と呼ばれています(133頁参照)。糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維はもちろん、乳酸菌、ビフィズス菌、クエン酸、ポリフェノール、アントシアニン、イソフラボン、カテキン、クルクミン、フラボノイド、セサミノール、大豆サポニン、エラグ酸、グリチルリチン酸、ギンコライド、アリシン、グルタチオン、シスタチン、ガングリオシド、核酸、ギムネマ酸、クロロフィル、カロテノイド、α―カロテン、ルテイン、リコピン、フコキサンチン、カプサイシン、オクタコサノール、ムチン、レシチンが掲載されています。また、注目の成分として、アシドフィルス菌、アスコルビナーゼ、イソチオシアネート、エルゴステリン、オボムコイド、カフェイン、γ―アミノ酪酸、クロロゲン酸、しゅう酸、ショウガオール、硝酸塩、ソラニン、タンニン、テアニン、テアフラビン、テルペン類、ドーパ、ドーパミン、ナットウキナーゼ、ヒスタミン、フィチン酸、リゾチーム、硫化アリルを載せています。

中村丁次氏監修の『からだに効く・栄養成分バイブル』という書籍で興味深かったのは、ビタミンの種類の多さです。ビタミンには、A、B、C、D、E、K、P、Q、U、リポ酸、ルチンがあります。中でもビタミンB群というものがあり、ビタミンB群の仲間には、B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類があり、広い意味では、イノシトール、コリン、パラアミノ安息香酸もB群の仲間です(14頁参照)。ビタミンの「ビタ」はドイツ語で生命という意味です。生命に大切なものという意味をこめて、ビタミンと命名されました。不足すると欠乏症が起こることから明らかなように、ビタミンは、微量で生命に必須なはたらきをし、食事でとる必要のある微量栄養素です。ビタミン発見の過程で、ビタミンには脂溶性と水溶性があることが分かりました。それで、かつては、脂溶性をビタミンA、水溶性をビタミンBと呼んでいました。さらに、B1、B2・・・、C、D、Eと発見されるごとにアルファベット順に命名されました。のちにビタミンではないことが分かったり、化学名で呼ばれるようになったものもあるので、ビタミンの名前は穴あきだらけです。現在、ビタミンの仲間は13種類です。このほか、薬理作用に近いなどの理由で、ビタミン様物質と呼ばれるものもあり、これらも広い意味ではビタミンの仲間です(12頁参照)。

中村丁次氏監修の『からだに効く・栄養成分バイブル』は、一家に一冊置いておきたい書籍です。