ＮＨＫの『歴史秘話・ヒストリア』
出生に関しては、色々と噂があるのが歴史の面白さでもあります。例えば、豊臣秀頼。淀君と豊臣秀吉の子と言われていますが、大野治長と淀君の子いう噂もあります。徳川秀忠とお江の子と言われている徳川家光も春日局の子ではないかという噂もあるし、徳川秀忠とお江の子と言われている徳川忠長もお江と藤堂賢政の子という噂もあるようです。真実は分かりませんが噂とは恐ろしいものです。歴史にはミステリーはつきもののようです。邪馬台国における畿内説と九州説、坂本龍馬暗殺の真犯人、本能寺の変の首謀者等々、論争されている事件はたくさんあります。本能寺の変は明智光秀が織田信長を襲撃し、殺害した事件です。しかし、明智光秀の背後に黒幕がいたのではないかという噂は絶えません。例えば、足利義昭、豊臣秀吉、徳川家康などの名前が挙がっています。足利義昭は室町幕府を織田信長に滅ぼされた恨みがあるのは周知の事実です。さらに武田信玄などと通じて、織田信長包囲網を画策し、織田信長を打倒しようとした過去もあります。足利義昭と明智光秀は親交がありましたので、あり得る話です。豊臣秀吉において特筆すべきは、本能寺の変が起きた時、豊臣秀吉は中国征伐に行っていて、毛利元就配下の清水宗治の備前高松城を攻めていました。備前高松城とは現在の岡山県岡山市です。豊臣秀吉は本能寺の変のことを聞き、毛利と和睦し、明智光秀を討つために山城国（現在の京都）に戻ったのです。岡山から京都に戻るまでの和睦を含めたスピードは尋常ではありません。普通、こんなには早く戻れないと言われています。豊臣秀吉は本能寺の変が起きることを事前に知っていたのではないかという噂があります。徳川家康においては、春日局の登用です。春日局は明智光秀の重臣・斎藤利三の娘です。自分の孫の乳母に織田信長を殺害した明智光秀の重臣を登用するのは奇妙な話だと言われています。明智光秀は生きていて、徳川家康の側近の天海僧正と名前を変えたのではないかという噂まであります。さてさて真相はいかに。私が幼少期には１１９２（いいくに）つくろう鎌倉幕府でした。最近は１１８５（いいはこ）つくろう鎌倉幕府に変わりつつあるようです。歴史とは新発見によって、それまでの通説が変更されます。これらの歴史のミステリーも解明されるかも知れません。