今日は奨学金を借りる際の保証人の話です
日本学生支援機構の奨学金を借りると
人的保証か機関保証のどちらを利用するか最初に選べます
人的保証では連帯保証人(親)と保証人をたてるのですが
この保証人は年齢制限や別生計でないといけない等の条件があり中々探すのが大変です
機関保証を利用すると保証料はかかりますが連帯保証人や保証人を探す必要は無くなります
私は学生時代に約700万円の奨学金をお借りしたのですが
保証人になってくれる人は居ませんでした
正確には、最初は親戚に保証人になって貰える予定だったものの
ひと悶着あり最終的に機関保証を利用することになりました
当時は働いてもいない高校生だったので
信頼されていないのかな?と少し悲しかったですが
社会人になった今では700万円の価値と、その保証人になるハードルの高さをよく理解しています
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機関保証を利用すると
奨学金から保証料を差し引かれた金額が毎月振り込まれます
私の場合144,000円/月を借りて毎月かかる保証料はなんと7,123円!(借りる年度や、有利子か無利子か等で保証料は異なります)
144,000円借りても手元に残るのは136,877円です
手取りみたいな感じですね
借りている最中はそんなに気にならないんですが
いよいよ返還が始まると保証料の高さを改めて実感します
トータル341,904円
341,904円を返還期間の240回で割ると一月あたりでは1425円保証料としてかかっていることになりますね
私の場合金利が低かったので
利息よりよっぽど大きな金額を保証料として支払っています
この保証料は奨学金の返還を保証するための費用なので
貸与終了後に即返還した場合や繰り上げ返済したときには
事務手数料を引かれた金額が戻ってきます
この金額がいくらになるか気になっているので
今後繰り上げ返済したときにはまたブログにしたいと思います
大学に入学してすぐの奨学金説明会で
「機関保証にすれば保証料を払うのだから、最悪奨学金を返さなくてもいいの?
…と思われる方がいるかもしれませんが、決してそんなことはありませんよ」と職員の方が熱弁されていました
機関保証を利用した場合
返還できずに延滞すると保証機関が代理で日本学生支援機構に一括返済してくれます(代位弁済といいます)
そしてその後、保証機関は代理で支払った分を本人へ請求するのですが
その方法がなんと一括請求
一月分が払えなくて延滞しているはずなのに
延滞すると残り全てを支払うことになる厳しい制度になっています(相談窓口があるので個別の事情には対応してくれると思います)
さらに保証機関では債権回収状況に応じて回収業務を別会社に委託しています
奨学金の返還を債権回収会社から求められることもあるわけですね
機関保証を利用すると保証人が不要になるのでとてもありがたいですが
最終的には自分が支払うものなので
万が一返せなくなった場合のことを考えてご利用は計画的に、ですね
もしも返還が難しくなった場合は
猶予制度もあるので
奨学金の制度はややこしいですが
きちんと手続きしないと自分が損をするので
忘れずにやりたいと思います