【障害者雇用】障害者 カフェで就労訓練、姫路でオープン「出来ること色々ある」
障害者に就労訓練の場を提供するカフェ「club can do」(クラブ・キャン・ドゥ)が今月、姫路市役所の北側にオープンした。すでに車いすの女性が店を手伝っており、管理者の室井千香子さん(45)は「障害があっても、出来ることは色々ある。あきらめず、どうしたらできるかを一緒に考えたい」と話す。
■店内段差なくすなど工夫■
カフェと同名の、市内の就労継続支援事業所が運営。障害者が1人で通えるよう、交通の便がよい同市安田の空き店舗を7月から約400万円で改装し、白を基調にした店内(73平方メートル)に約20席を設けた。段差をなくし、和式トイレを洋式にして手すりを付けたほか、スタッフが店内の障害者を見守れるオープンキッチン構造になっている。
メニューは、ドリンクのほか、豆カレー(550円)やサツマイモのパウンドケーキ(350円)とサツマイモ添えプリン(300円)など。棚では、作業所で作った刺しゅう入りポーチや農園でとれたサツマイモなども販売している。
店の前で車いすから通行人にチラシを配り「いらっしゃいませ~」と声を張り上げるのは、同市の多田佳子さん(36)。筋萎縮(いしゅく)症で右手しか動かせないが、得意のパソコンでチラシやスタッフの名刺作りも担当。「働くことが自分の中の自信、達成感につながっている」と笑顔で話す。
営業時間は午前8時30分~午後6時。土、日曜日と祝日は休み。問い合わせは同店(079・298・1250)へ