“無国籍の民族音楽”とも呼ばれるGuelb er Richat ensemble(ゲルブ・アル・リシャット・アンサンブル)〈砂漠の音楽隊〉の新しい活動、Art movement『沈黙のハチドリ』。

音楽、舞台、美術、雑誌等の総合的活動で、船底のようなくんちゃん?らしく、PAなしの完全生音でお贈りする新シリーズの第4弾です。


今回は、Guelb er Richat ensembleと朗読の劇団もっきりやの2組で、たっぷりとお贈りします。


船底のようなくんちゃんにどのような世界が繰り広げられるのかー。

お楽しみに‼︎


《『沈黙のハチドリ』船底酒場 vol.4〜完全生音》

2024.1.12.(金)

19:00オープン

19:30スタート

ショーチャージ1,500円+店代金(お通し500円+飲食代)


【出演】

劇団もっきりや〈杉浦久幸/門岡瞳〉(朗読)

Guelb er Richat ensemble〈二瓶龍彦/祥子〉(砂漠の音楽隊)


●劇団もっきりや(杉浦久幸 門岡瞳)東京

彼らの詩の朗読は、音楽。

言葉が、リズムとなり、ときに意味を越えて、矢となり突き刺さる。

言葉が、ときに意味を永遠に増殖させていく。

暗い時代に抵抗しつづけるふたり。

・杉浦久幸{劇作家、俳優]

「水面鏡」で、1994年度文化庁舞台芸術創作奨励特別賞受賞。

「水面鏡」は、文学座で上演。

「あなたがわかったと言うまで」で、1997年度日本劇作家協会最優秀新人戯曲賞受賞

「あなたがわかったと言うまで」は、初演もっきりや、劇団3○○で上演。

戯曲提供多数。

劇団もっきりやでは、俳優として舞台に立っている。

・門岡瞳[女優]

1984年、演劇集団木冬社(清水邦夫主宰)

1985年、劇団もっきりや旗揚げ公演に参加

以後、もっきりやでの杉浦久幸の戯曲を主演。

劇団もっきりや以外の舞台にも、多数出演。

・『よいどれ船』アルチュール・ランボー(抜粋)【朗読】劇団もっきりや


●Guelb er Richat ensemble(ゲルブ・アル・リシャット・アンサンブル)〈砂漠の音楽隊〉

2009年、民衆の音楽を求めて結成。

ひょうたん笛、チャランゴ、バンドゥリア、トンコリなどの民族楽器をとりいれたそのアコースティック・サウンドは、東欧、南米、アラブ、アジア等、世界各地を想起させ、あやしくも哀しく、あたかも追放者の音楽と評される。

地球民族音楽とも呼ばれる。

11、13年、東日本大震災チャリティコンサート「with YOU」を主催。

クラシック、ジャズ、能楽師など多岐に渡る表現者が参加。

15年より、銃殺されたスペインの詩人・劇作家ガルシア・ロルカの意を継ぎ、各地をまわる芸術のサーカス小屋caravan「La Barraca」を設立。

19年より、「日本列島芸術プログラム2020【核と命】 全国同時多発式バルラッカ大サーカス2020 ~イーリスの運ぶ水」開催。

・ゲルブHP:https://youtu.be/E6UV9-z5aHM



・『ニッキをかじりながら』(くんちゃんテーマソングバージョン)Guelb er Richat ensemble


★Art movement 沈黙のハチドリ

100年前、世界各地で同時多発的に発生した、ダダ・シュルレアリズム、ロシア・アヴァンギャルト、ドイツ表現主義、イタリア未来派等の芸術運動により、20世紀の価値観の方向性は決定づけられました。神の死、無意識の発見、唯物主義、科学万能主義等々は、暴力のベクトルとして植民地主義、大国主義、ファシズムへと発展し、第二次世界大戦における、生命をナンバリング可能としたアウシュビッツ、原爆の広島、長崎で、ひとつのピークを迎えましたが、その過剰進化した暴力の勢いは現在に至るまでつづき、生命は虐げられつづけています。

近代の悦楽的破壊、それは合理主義からの要請としてスピードを追い求めてきました。そのスピードは、距離を消すと同時に風景を消し、身体を奪い、等身大の対話を不可能としています。

そして、いま、私たちは未曽有のパンデミックにみまわれました。

21世紀に入ってから多発する大規模な自然災害は、地球の自浄作用のようにも思われます。今回のパンデミックも、そのひとつのあらわれではないか。私たちは連日、むきだしにされた生命を見せつけられています。

はたして、コロナは私たちに何を問いかけているのか。

コロナ禍によって、私たちの生活のスピードは急速に遅くなりました。逆説的ですが、それにともなって風景もよみがえりつつあります。

この機を逃さず、失われた風景、身体をとりもどし、等身大の対話によって、新たな価値観を表現の世界で生みだすときではないかと思います。

それは、今までのような宗教や思想、主義をかかげるのではなく、ただ生命を第一とすること、生命をいかなる犠牲にもさらさず、ただただ慈しむものとすること、一切の暴力を排すること。暴力ではなく、生命と生命の対話によって、紛争などを解決すること。豊かな生命の営みとして、明るい未来のヴィジョンを提示すること。

あれから100年、世界、地球、人間の歴史を塗り替えるときに至ったと思います。

等身大の対話可能な距離感を保てる、ささやかなグループとして「沈黙のハチドリ」は。第一歩を踏み出します。


お待ちしております‼︎