オイラが学生時代、マスコミに入るきっかけになったインタビュー誌『STUDIO VOICE』でアルバイトをしている頃。
駆け出しも駆け出しでまだ取材テープおこしばかりやっていた頃、「ぼちぼち取材に同席してみるか?」と、佐山一郎編集長に何度か取材現場に連れて行ってもらったことごある。
そのひとつが、内田裕也さんの取材だった。

門前仲町のバーだったと思うんだけど、裕也さんの取材のはずがなぜか横には安岡力也さん⁉︎
ただでさえ、取材現場に同行することなんてまだほとんどない頃だったので緊張しまくりなのに、裕也さんと力也さんが並んでいる姿を見たら、一挙に頭の中が真っ白になっちゃった(苦笑)。
ほとんど裕也さんは語らず、横の力也さんばかりが喋って、裕也さんのインタビューにならないので、何軒か店をハシゴして収録することに。
結局テープ3本ぐらいの収録した中から、裕也さんの部分をつなぎ合わせてまとめたような記憶がある。
結構苦労したっけ(笑)。

その後、残念ながら取材などでお会いする機会はなかったのだが、オイラの周りにいる深水龍作さんをはじめ、ミスタースリムカンパニーの面々や、いろんな方々が裕也さんとの繋がりがあり、さまざまなエピソードを聞かせてもらっていた。
その範囲は、音楽関係にとどまらず、映画やマスコミ関連、さらには政治活動をされている方々にまで実に幅広い分野に及び、裕也さんの活動範囲の広さには本当に驚いたものだった。

一度しか取材の付き添い?でお会いしたこともなく、ましてやプライベートではちゃんとお話をしたことは一度もないんだけど、なぜか身近な存在のように勝手に思っていた方だった。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。