2020/12/12 花總まりプレミアムシンフォニックコンサート | チャッピアニストのレポ


クリスマスにピッタリな豪華なコンサートに行って来ましたクリスマスツリークリスマスベル
クリスマスの夜には今回のコンサートを収録したものの配信もあるそうで。

配信観ようかな、どうしようかな…と迷われている方のご参考になれば、という事でスピード重視。このレポを書いてみますラブラブ
逆に新鮮な気持ちで配信をご覧になりたい方は、ネタバレ回避のため回れ右でお願いします!!











まずはプログラム。タイトルにある通り6人の女王たちの物語が、花總さんのナレーション、曲、歌で紡がれていきます。


1. Parallel (オケ・Vn・Pf)
塩谷さんのピアノで始まりました。はい、優勝。私としてはこの粒が揃ったキラキラコロコロなピアノが聴けただけで、来て良かった!でした。古澤さんの情緒豊かなヴァイオリンも素敵。
どこかオリエンタルの香りがするような、悠久の歴史を感じるような壮大な曲でコンサートの幕開けです。

【額田王】
2. あかねさす(花總さん)
3. 万葉姫君の恋情(Pf)
4. 凪

塩谷さんの即興演奏。曲中のアドリブは聴いた事あったけど、1曲まるまるの即興演奏は初めてお聴きしました。流れるように自然に音楽が次々ピアノから溢れて来ました。感動過ぎて言葉にならない…。
塩谷さん自作曲「凪」のオケアレンジ版。壮大で圧倒されました。ピアノ弾いてない時、オケで演奏される音楽に耳を傾ける塩谷さん。「そうそう、この音楽!」という心の声が漏れて来そうな程、満足気にされていました。ご自分の頭の中で響いていた音楽が再現される事は、きっと作曲家として幸せなんだろうなぁ。ブラスと木琴?がめちゃくちゃカッコ良かったです。

【中国の王女】
5. 永遠のとけない謎 (Pf)
6. 泣くな、リュー (城さん・オケ)
7. Preciousness (オケ・Pf)
8. 誰も寝てはならぬ (城さん・オケ)

作曲家だけ並べると、

塩谷→プッチーニ→塩谷→プッチーニ

なんですよ。元々はプッチーニ作のオペラ『トゥーランドット』の氷の姫君を描くこのセクション。塩谷さん曲がオリジナルに挟み込まれているんですけど、これが全然不自然でないのです。こんなオペラの楽しみ方もあるんだな、と新鮮な体験でした。

即興演奏は2曲ともナレーションに合わせての演奏でしたが、言葉と見事にマッチしているし尺もピッタリだし、完璧でした。

カラフ(テノール )アリア2曲は、正統派でした。これぞ!という音楽の作り方。伴奏した事ある曲ですが、やはりオケ伴は良い!音色のカラフルさたるや…!ストリングスや管楽器のレガートもさすが…。

すっごく細かい好きな所がありまして。泣くな、リューの木琴?がティティティン。
ここが好き過ぎて、伴奏する時もこの硬い軽い音を再現する事に一番情熱を注ぎましててへぺろたぶん情熱を注ぐ場所、間違えてると思うんですけど、それほど好きな所で。それが聴けて嬉しかったです

ソルト・ストリングスのアンコールで聴いて感動したPresciousness。また聴けて嬉しかった。ソルト・ストリングスの時は、何とか涙を堪えましたが、今回はもう我慢できなくて…。せっかくお手手がよく見える席だったのに、泣いてしまいましたえーん
でも、視界は確保できる程度に留めました…大変な戦いでした、ハアハア。

【イギリスの女王】
9. 威風堂々(オケ)
10. 神に見放されて(オケ)
11. ラヴェンダーの咲く庭で(オケ)
12. 秘めた思い(花總さん・オケ)

威風堂々、好きなんですよね〜。色々な曲調が展開されますが、そのどれもがカッコ良くて名曲です。久しぶりに生で聴けて良かったです。

花總さんの歌声、素敵ですね。ここまで情感たっぷりのナレーション(と短歌読み)で楽しませて頂いていましたが、歌はやっぱり良いですね。お姿からしてお姫様みたいにお美しいし、声もお美しいし。光り輝く女王でした。

あっという間に前半終了です。


【ロシアの皇帝】
13. 花のワルツ(オケ)
14. チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 2楽章より(Vn.・オケ)
15. サン=サーンス 序奏とロンドカプリチオーソ(Vn.・オケ)

クリスマスのバレエと言えば、、、のくるみ割り人形から「花のワルツ」で華々しく後半戦スタートです。管楽器の音色をそれぞれ堪能できますね。ホルンの温かく深みのある音が大好きです。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とサン=サーンスでは、ソリスト古澤巌さんを堪能できました。ヴァイオリンの事は詳しくないので、変な感じ方かもしれないですが。古澤さんの弾き方は全然力が入ってないように見えるのです。軽ーく、軽ーく、優しく弦を触るだけなのに、軽やかだけど深みのある響く豊かな音が出てくるんです。詳しい事分からないけど凄い!のだと言う事はよく分かりました。高校生の頃に、初めて古澤さんを生で聴いた時の感動をまた味わえました。

【フランスの王妃】
16. 愛の讃歌(オケ・Vn・Pf)
17. 明日は幸せ(花總さん・オケ・Vn・Pf)
18. 運命の歯車(オケ・Vn・Pf)

愛の讃歌では、古澤さんと塩谷さんお2人で演奏される部分も多くて、塩谷さんのアンサンブルピアニストとしての力量を改めて実感できました。

花總さんの澄んだ明るい歌声は、天真爛漫だったマリーアントワネットによく似合いますね。

【オーストリアの皇后】
19. チャールダーシュ(オケ・Vn)
20. 闇が広がる(オケ・Vn・Pf)
21. エリザベートより(Pf)
22. 夜のボート(全員)
23. 愛のテーマ(オケ・Vn・Pf)

古澤さんのチャールダーシュ。生で聴けるなんて!!なんて幸運なんでしょうか!!!
色々な音色を鮮やかに使い分けられているし、軽やかに歌う古澤さんのヴァイオリンは本当にこの曲にピッタリでした。

21.はエリザベートより、の表記のみで曲タイトルがありませんが、花總さんのナレーションに合わせての塩谷さんピアノソロでした。言葉が他に見つからないから、何度も書いてしまうけど、本当にキレイな音なんです。聴くだけで涙が出てしまいそうになる程(泣いたら視界が曇るので我慢しますけどニヤリ)

私個人的に、オーケストラのパートとしてのピアノが大好きなんです。ピアノ協奏曲のように、ピアノソロ+オーケストラも好きなんですけど、それを上回る勢いでオーケストラの1パートとしてのピアノが本当に好きで。
ここではそれが塩谷さんのピアノで堪能できて、生きてて良かったと思いました。

おそらく、、、今回のようなフルオケのコンサートだと、もう少し後ろの席が音的S席だと思うので、私の席だとピアノの音は届かない(というか飛び越えて行ってしまう)部分もあったのですが、でも。有り難い事にお手手が見えましたので。そこはお手手の動きから音は脳内補完してバッチリ聴いていました爆笑爆笑(妄想、、、とも言うw)
こちらは配信でしっかり拝聴しようと思います。

24. クリスマスメドレー(全員)
古澤さんと塩谷さんは、途中からのご参加でした。塩谷さん、舞台袖から出ていらっしゃる際、音楽に合わせてスキップするように出ていらっしゃいましたおねがい楽しそうで良き…キラキラ

花總さんは、良く響く胸声もお持ちでいらっしゃって、低〜中音域にかけてもとっても魅力的なんです。
城さんは、ジャンル的に普段はマイクを通しての歌唱はされないと思うのですが、適度な声量と歌い方でよくコントロールされていて。ポップス寄りのメドレーでも、変に浮く事なく、ご自身の個性も殺す事なく、で素敵でした。

塩谷さん、クリスマスメドレー本当に楽しそうに弾いていらっしゃいました。
クリスマスのウキウキ感が、塩谷さんを通して増幅されて来る感じ。

Happy Christmas、大好きで大好きで、メロディと歌詞にいつ聴いてもグッと来てしまうのですが、今年はより歌詞が胸に迫って来ると言いましょうか。やはり今年は特別な一年ですね。

♪War is over, if you want this♪

塩谷さん、↑の部分は歌いながら弾かれていて。グッと来ている所に、推しがその部分を歌っているという事実だけでさらにグッと来る、という。
(ちょっと何言ってるんだかわからないですか?私もちょっと分からないですw)
やはり推しは特別なんだなとも感じました。

配信ライブは12/25(金)21時〜です。
(アーカイブは27日21時まで)
クリスマスの夜、コンサートをご自宅で楽しむのも良いのではないでしょうか??
チケットは以下から購入可能です。

◆Zaiko

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