有馬記念は直線の短い坂を一気に駆け上がる脚力を持つ馬が強いが、
一方で結構、器用な馬が好走するイメージがある。
前者の読みで買うならゴールドシップだが、
後者の読みで買うならトゥザワールドだろう。
抜け出す脚の速さもさることながら、小回りコースでの安定感は随一だろう。
直線が広く、長く脚を使うコースでは1枚足りないが、
直線の短いコースでビュンと加速する力はワンアンドオンリー以上。
皐月賞で2着に負けたのは川田のチョンボなので、
ビュイック騎手ならもっとロスを抑えて立ち回れそうだ。
弥生賞を勝っているように、そして皐月賞1番人気に推されているように
ポテンシャルの高さは文句なしなので、菊花賞惨敗後の1戦ならば妙味も大きいだろう。
ここしか買うタイミングがないんじゃないかという感じ。
兄トゥザグローリーが2度3着に食い込んでいるコースなので血統面の裏付けも心強い。
コーナーを6回もまわる中山2500mなのでロスを抑える競馬というのは大事だ。
兄トゥザグローリーは3着どまりだったが、
トゥザワールドは55キロで走れるという特典つきだ。
父サンデー、ロベルト系が殆どの今回のメンバーで唯一のキンカメ産駒。
そして俺が常に注目している母父サンデーサイレンスの底力。
ゴールドシップの牙城を崩す旗手はこの馬が1番とみた。
2番手評価はサトノノブレス。
今年重賞2勝しているのに人気がない。その2勝はいずれも逃げ切り。
ヴィルシーナ、サトノノブレス、どっちが逃げるの?
といえば、鞍上のキャラからして池添騎乗のサトノノブレスのほうだろう。
レコード決着だった金鯱賞は「逃げず」にノメりながらもラストインパクトの2着に粘った。
菊花賞はエピファネイアの2着。この時はエピファの完成度に完敗とはいえ、
晩成タイプだろうからそろそろ逆転があってもおかしくない。
エピファネイアは弥生賞も皐月賞も人気以上の走りはできなかった。
この2走は中山だったから、いわば悪くいえば中山コースは得意ではないはずだ。
力の要るコースは合うかもしれないが、どちらかと言えば直線平坦なコースのほうがいいだろう。
折り合いに課題のある馬でコーナー6回の有馬記念を勝てるほど相手も弱くない。
近年はオーシャンブルーを筆頭に金鯱賞好走からの臨戦組のローテがいいので、
サトノノブレスを対抗に抜擢した。
3番手は流石にゴールドシップか。
得意の三角マクリ+直線だけの鉈のキレ味勝負、これがゴールドシップの必殺技。
だが今回は人気を背負い過ぎているので
見え見えの手の内の足元を掬われるのは十分ありうるだろう。
なのでゴールドシップ頭の馬券は買わない。
ウインバリアシオンはエビハラからの復活にはおそらくもうちょい時間がかかるだろう
ということで無印にした。
なにしろ馬体がデカいから仕上げに時間がかかるはずだ。
フェノーメノは高速馬場向きの馬なので
どちらかというと春の開催で買いたい。
ワンアンドオンリーは鉈のキレがある馬というイメージがない。
どちらかというとダラダラを脚を長く使うコース向きの馬だろう。
なので思い切って消し。
◎ ⑥トゥザワールド(9)
○ ⑪サトノノブレス(13)
▲ ⑭ゴールドシップ(1)
△ ④⑤⑦⑮⑯
3連単 ◎→○→▲ 1点@100円
3連単 ◎○→◎○▲→印 24点@100円
計 2500円
≫結果
◎ ⑥トゥザワールド(9)⇒2着
○ ⑪サトノノブレス(13)⇒11着
▲ ⑭ゴールドシップ(1)⇒3着
△ ④⑤⑦⑮⑯⇒1・6・7・4・16着
3連単 ◎→○→▲ 1点@100円⇒0円
3連単 ◎○→◎○▲→印 24点@100円⇒0円
トゥザワールドは人気薄ながら2着に食い込んでくれた。
しかし、ジェンティルドンナが有終の美を飾るという結果に…
ジェンティルドンナがこけてくれていたら的中だったのに…
でも近年の有馬記念の予想よりかはマシな予想ができて満足ではある。
なにしろ穴馬選びが半分正解だったのだから。
サトノノブレスは池添先生が逃げてくれなかった。これは期待外れ。