§10-182 JCD ◎エスポワールシチー(4番人気7着)▲9500円 | 男の勝負伝説

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【ジャパンカップダート・解の公式 2013】
・世代交代の陰に隠れた人馬の折り合いがキーワード。
 総合力勝負、仕掛けのタイミング一つで結果が変わる。

去年のJCDは酒井騎手とニホンピロアワーズの人馬一体の勝利だった。
世代交代だと思われがちだったが、蓋を開けてみれば古馬の圧勝。
阪神千8というコース設定が、
微妙な仕掛けのタイミングを問われるからなのではないか。

その証拠に代打騎乗の武豊で2番人気だったエスポワールシチーは惨敗。
1番人気ローマンレジェンドはデムーロのスポット騎乗で4着に惜敗して
主戦の岩田に乗り替わり東京大賞典で巻き返した。

だから、馬を手の内に入れている騎手が狙いだ。
この作戦を踏まえて、去年と一昨年の結果を見て一つ重要なポイントに気がついた。
スポット参戦の外国人騎手が全く馬券に絡んでないのだ!
これ結構盲点じゃないか?

JCD2012

1着 ニホンピロアワーズ(6) 酒井
2着 ワンダーアキュート(3) 和田
3着 ホッコータルマエ(9) 幸
4着 ローマンレジェンド(1) デムーロ
5着 グレープブランデー(11) Cルメール
12着 トゥザグローリー(7) ウィリアムズ
15着 イジゲン(4) ムーア

JCD2011

1着 トランセンド(1) 藤田
2着 ワンダーアキュート(5) 和田
3着 エスポワールシチー(2) 佐藤哲
7着 ヤマニンキングリー(3) デムーロ
8着 ソリタリーキング(11) メンディザバル
10着 バーディバーディ(12) プレブル
13着 フリソ(13) Cルメール


外国人騎手は期待だけ背負って悉く惨敗じゃねーか!
やっぱ馬のことを知ってないと、総合力勝負の舞台では太刀打ちできないのだ!
特に力量が接近している今年なんかはその傾向に拍車がかかるんじゃないか?

■注目馬

・ニホンピロアワーズ

夏場の疲れがあったようで、JBC回避。
走るかどうかは、どこまで立て直しているかによる。
右利きなので右回りコースにはピンポイントで勝負をかけてくる。
それでも大型なので休養明け初戦は割り引く必要がある。

・ブライトライン

これが3歳なら消しでいいと思うんだが4歳というのが微妙なライン。
これはベルシャザールにも同じことが言える。

・パンツオンファイア

唯一の外国馬ということで注目。
パンツでブリーフ厩舎…勝利の女神でなく笑いの神が降臨。
あんま笑かさないで欲しい。

・インカンテーション

3歳ということでアロンダイト以来1着から遠い位置にいる。
去年の3歳ホッコータルマエ3着という位置まで食い込めるかどうか。

・エスポワールシチー

イメージでは馬力での逃げだが、実は好位差しもできる器用な馬。
結構これがポイントになるじゃないか。
そろそろ引退。メイチの仕上げで臨んでくる可能性がある。
マイルの競馬に持ち込めば脂ののったトップクラスの馬たちに対抗できるかもしれない。
阪神千8にはJCD勝ちの実績がある。(1.49.9)

・ソリタリーキング

脚を余した東海S・アンタレスSはどちらも浜中のチョンボだ。
直線でアガリ35秒台前半の脚が使える馬は間違いなく能力が高い。
インカンテーション、ワンダーアキュート、イジゲン、
ローマンレジェンド、フリートストリート、ベストウォーリアなども同様。
ソリタリーキングは浜中の手を離れ福永に代わってからは快進撃が始まった。
そして福永はブライトラインに騎乗する都合上、戸崎圭太に乗り替わる。
JCDは2回出走して惨敗だが、本来の力は発揮してない。
東海Sを勝ったときのレースができれば勝ち負け可能。
とにかく直線では強烈な脚が使えるので先行できたら怖い。

・ローマンレジェンド

ソリタリーキングのとこでも書いたがポテンシャルは間違いなく高い。
馬の気持ちの問題だろう。
岩田との折り合いに問題があるんじゃないか。
岩田がややスランプ気味だし。
コース適性は間違いなくある。
去年6月の灘Sは不良馬場ながら1.48.5で、
去年のJCDニホンピロアワーズの勝ち時計1.48.8より速い。



まずは馬の力関係から探っていこう。

馬名 ZI TGX
1 ローマンレジェンド 121 120
2 グレープブランデー 102 122
3 メーデイア 95 109
4 エスポワールシチー 121 120
5 クリソライト 121 106
6 ホッコータルマエ 123 119
7 ブライトライン 120 119
8 ワンダーアキュート 120 118
9 ナイスミーチュー 109 117
10 パンツオンファイア
11 ソリタリーキング 98 116
12 ベルシャザール 123 117
13 グランドシチー 105 120
14 ニホンピロアワーズ 127 124
15 インカンテーション 112 119
16 テスタマッタ 121

ZIは前走評価、TGXは能力。数値は高いほうがいい。

タルマエが断然人気を被っているが、実際はそんなに抜けているわけではない。

狙いはここが最後のG1挑戦になりそうなエスポワールシチー。
種牡馬としての価値を高めたいだろうから、ここはメイチの仕上げ。
ここを勝てばG1を10勝したことになる。

そして、過去にこのレースを制しているように適性は十分にある。
何よりも抜群に手の合う後藤鞍上というのがいい。
出来れば佐藤哲三がベストだが、
佐藤哲に媚を売って乗り方のレクチャーを受けた後藤でもやれるだろう。

エスポワールシチーが本格化してから馬券圏内を外した時は
海外遠征時を除けば、武豊、松岡正海が騎乗したときだけだ!

・エスポワールシチー負けたタイミングの鞍上

11年 南部杯4着 松岡騎乗
12年 東京大賞典5着  松岡騎乗
12年 フェブラリーS5着 武豊騎乗
12年 JCD10着 武豊騎乗


これからもわかるように、この馬は折り合いが鍵。
今回は千8での折り合い重視の稽古をメイチで積んでいるようなので
かなり期待出来る。

相手はローマンレジェンド。
去年のJCDは岩田でなくデムーロが騎乗したのがポイント。
これはハッキリ裏目だろう。
せっかく6連勝の勢いがあったのにデムーロが台無しにしてしまった。
その証拠に岩田の手に戻って東京大賞典を制覇している。

かしわ記念は休養明け、帝王賞は不良馬場、
みやこSもトップハンデで休養明け
全て運がないが、敗因がはっきりしている。

3歳から主戦の岩田が乗るならば、ここはチャンス大だろう。
そもそも去年のみやこSはタルマエに勝っているのだから
能力的には劣らないどころかタルマエ相手なら上の評価もできる。

もちろんタルマエ×幸のコンビも折り合いでは評価できるが
行く気に任せる幸では、押して行く後藤と岩田相手では
ちょっと甘くなりそうじゃないか。

ローマンは人気を落とすと思いきや意外と人気してしまった。
しかし実質、タルマエ1本被りなので配当妙味は見込める。
枠が窮屈そうだが、グレープブランデーやメーデイアはスタートの良い馬ではない。
恐らくすんなりとエスポワールシチーの後ろに付けることができる。

3頭目は爆穴でソリタリーキング。
テン乗りの戸崎はテーマとは違うのでは?
というツッコミがありそうだが、
この馬、中央の騎手では負けることが多いが、
ダート限定で地方の豪腕騎手が騎乗したときは3着を外したことがない。

・ソリタリーキング:地方騎手騎乗時の成績
 ウチパク&岩田 【2-1-2-0】 


つまり、ハマナカやプクナガが追えないのだ!

東海Sではニホンピロアワーズ、ワンダーアキュートに先着しているので
実績は十分だ。
単勝万馬券近い不人気なのはちょっと納得がいかない。
ならば、俺が評価してやろう。
ハマナカが騎乗した時に何度も脚を余しているのを俺は目撃している。
ここで買わずしてどこで買うんか?

4頭目はナイスミーチュー。
みやこS4着で完全に小牧はこの馬を手の内に入れた感じがある。
これもテーマに沿うだろう。
そしてこの馬は阪神千8は抜群に動く。
シリウスSを2年連続で連対してるだろ。

魅力ない馬は思いっきり蹴飛ばしてやろう。

◎ P④エスポワールシチー(4)
○ ↑①ローマンレジェンド(2)
▲ →⑪ソリタリーキング(12)
★ →⑨ナイスミーチュー(14)
△ ⑧⑬⑭

3連単 ◎→○=▲ 2点@900円
3連複 ◎-○-▲ 1点@400円
馬単B ◎○▲ 6点@500円
3連単 ◎○▲→◎○▲→印 30点@100円
3連複 ◎○▲-◎○▲-印 13点@100円

計 9500円



≫結果

1着 … ⑫ベルシャザール(3)
2着 △ ⑧ワンダーアキュート(6)
3着 … ⑥ホッコータルマエ(1)

7着 ◎ P④エスポワールシチー(4)
9着 ▲ →⑪ソリタリーキング(12)
12着 ★ →⑨ナイスミーチュー(14)
13着 ○ ↑①ローマンレジェンド(2)

やはりホッコータルマエは怪しかった。
幸は人気に応えようと必至に鞭を入れていたが
所詮この程度、井の中の蛙の底が見えた。
強いのは認めるが、今まではお山の大将だっただけだ。
2倍割れの人気が示すように明らかに人気過剰。

これを消したのは正解ってことでいいだろう。
そのために馬単で買っているわけだから。
人気が万一3着に入っても、馬単なら人気君を買い目に入れずとも的中が狙える。

エスポワールシチーについてはやっぱ距離だろうな。
後藤の秘策とやらに期待したのがバカだったわ。
単にスローに落として逃げてるだけじゃん。
距離不安を払拭しようって作戦だろうが、裏目に出た感じだ。
猿知恵もいいとこだ。
むしろ思い切って逃げてバテ比べにしてもらったほうが清清しかったよ。
もし距離持たなくても納得がいく。

ローマンレジェンド、ソリタリーキングは案外だったが、
まあ展開がアガリ勝負になってしまっては仕方ないのかもしれない。
見直せる。
そもそもソリタリーキングとナイスみーちゅは、
パンツ君がゲート内で立ち上がって暴れてびっくりして出遅れたみたいだ。

ベルシャについては特になんの感想もない。
直線だけの競馬。つまりは瞬発力の戦いなら来ると。
それなりの人気なのでこれといって魅力も感じない。

ワンダーアキュートについては言及すると
この馬は競馬がうまい。
どんな展開でも必ず好勝負を演じてくれる。
ただし、器用貧乏なので1着がなかなか取れない。
この馬は馬券に活かすには持ってこいかもしれない。