§6-51 菊花賞 ◎トライアンフマーチ(6番人気12着)▲19200円 | 男の勝負伝説

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【菊花賞~男の解の公式】
・ロングスパート巧者を狙う。また、強力な逃げ馬がいるときのヒモは追込み馬。


菊花賞は爆発的な加速力は不要、ラスト3ハ35.7秒程度であがれる馬なら資格あり、だ。
あとは最後の下り坂でどんだけ長く脚を使えるかにかかっている。
また、今回はリーチザクラウンが展開の鍵を握る点も見逃せない。
縦長の展開になるだろうが、後方から瞬発力でマクリにかけるタイプはいらないだろう。とくに外枠の瞬発力馬。

菊花賞 過去23年の種牡馬別集計
順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 1着馬及び2着馬
1 サンデーサイレンス系 6- 8- 4-63/81 7.4% 17.3% 22.2% ディープインパクト
マンハッタンカフェ
ダンスインザダーク
2 Roberto系 3- 4- 3-32/42 7.1% 16.7% 23.8% マヤノトップガン
ナリタブライアン
ライスシャワー
3 Hampton系 3- 0- 1-24/28 10.7% 10.7% 14.3% ヒシミラクル
ナリタトップロード
セイウンスカイ
4 Grey Sovereign系 2- 1- 3-28/34 5.9% 8.8% 17.6% オウケンブルースリ
ビワハヤヒデ
5 Herod系 2- 0- 1-13/16 12.5% 12.5% 18.8% メジロマックイーン
サクラスターオー
6 Nijinsky系 2- 0- 1-16/19 10.5% 10.5% 15.8% レオダーバン
スーパークリーク
7 その他 Eclipse系 1- 1- 0-13/15 6.7% 13.3% 13.3% メジロデュレン
8 Lyphard系 1- 0- 2-14/17 5.9% 5.9% 17.6% アサクサキングス
9 St. Simon系 1- 0- 0-12/13 7.7% 7.7% 7.7% バンブービギン
10 Kingmambo系 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% ソングオブウインド
11 Red God系 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% マチカネフクキタル
12 Never Bend系 0- 3- 0-17/20 0.0% 15.0% 15.0% トウカイパレス
ヤシマソブリン
ミホノブルボン
13 ノーザンテースト系 0- 2- 3-18/23 0.0% 8.7% 21.7% レインボーアンバー
ダイナガリバー
14 Northern Dancer系 0- 2- 1-24/27 0.0% 7.4% 11.1% マイネルデスポット
ゴールドシチー
15 Sadler's Wells系 0- 2- 1- 6/ 9 0.0% 22.2% 33.3% ホオキパウェーブ
テイエムオペラオー




結論から書くと、買うのは若葉S好走組と伝説の新馬戦好走組。
この2戦はハイレベルだ。

【若葉S】
馬名 騎手 タイム 補正 その後の成績
1 8 16 ベストメンバー 四位洋文 2.02.1 100 京都新聞杯1着
2 3 6 トライアンフマーチ 武幸四郎 2.02.1 100 皐月賞2着
3 4 8 トップカミング 池添謙一 2.02.5 96 青葉賞3着・神戸新聞杯5着・鳴滝特別3着
4 3 5 ヤマニンウイスカー 藤岡佑介 2.02.5 96 白百合S2着・HTB賞1着
5 1 1 カノンコード 福永祐一 2.02.7 94

【新馬・08/10/26】京都芝1800・外回り・雨
馬名 騎手 タイム 補正 その後の成績
1 8 11 アンライバルド 岩田康誠 1.51.7 86 若葉S1着・スプリングS1着・皐月賞1着
2 2 2 リーチザクラウン 小牧太  1.51.9 84 ラジオN杯2歳S2着・ダービー2着・神戸新聞杯2着
3 4 4 ブエナビスタ 安藤勝己 1.52.0 83 阪神JF1着・牝馬2冠・札幌記念2着・秋華賞3着
4 7 8 スリーロールス 横山典弘 1.52.2 81 野分特別1着
5 5 5 エーシンビートロン 内田博幸 1.52.5 78


さらに今年はセントライト記念好走組のほうが菊花賞に直結度が高いと思う。
長く脚が使えるタイプが多い。神戸新聞杯は時計こそは速いものの、
刻んだラップが瞬発力向きに偏っていたので菊花賞に直結しないと思う。
セントライト記念上位馬>神戸新聞杯上位馬

◎トライアンフマーチ
前哨戦惨敗といっても皐月賞2着馬を舐めてはいけません。
ダービー14着はドロドロ馬場で参考外、神戸新聞杯10着は完全に叩き。
スペシャルの仔はブエナビスタを筆頭に、今年は繁殖牝馬の質が高い。
トライアンフマーチの母キョウエイマーチは桜花賞馬だ。
本番に向けて入念な調教。

幸四郎は京都は巧い。
同じステイヤーでも、菊に実績があるダンスインザダークの完成度を上回る可能性がある。
幸四郎はとくに人気がないときが本領発揮するタイプで、
実際過去の菊でもソングオブウインドでの大駆けがある。

勝ったときは兄貴の乗るアドマイヤメインの大逃げというサポートがあった。
…そして今回は武豊はまた逃げ馬に乗った。
トライアンフマーチは追い込み脚質。おっと、また2007年の展開の再現か?

縦長の展開で馬群はバラけ、広い京都外回りはこの馬に向く舞台。
強力な逃げ馬がいるときの、ヒモは追込み馬という男の勝負の公式。

トライアンフマーチは京都での勝ち鞍があり、
若葉Sはハイレベル戦、このタイム差なしの2着だから、これだけでも十分。

京都の3000mはこの馬にピッタリの舞台。
持続する長い脚を使える。坂でジワジワと加速してスパッと斬れる。

皐月賞はアガリ最速、もう少し距離があったらアンライバルド差しきっていたかも知れない。

皐月賞 東京2000 タイム アガリ
1着 アンライバルド 1.58.7 34.6
2着 トライアンフマーチ 1.58.9 34.4
3着 セイウンワンダー 1.59.0 34.7

気になる成長力だが、母キョウエイマーチは古馬になってからも重賞を勝っている。
マイルチャンピオン2着の実績もある。
スペシャルウィークの早熟性という欠点、
キョウエイマーチのマイラー体質という欠点をお互いに補う配合がいいだろう。
馬・異母兄弟&騎手・実兄弟ワンツーも十分考えられる。

○スリーロールス
伝説の新馬戦の4着馬。1着アンライバルド、2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ。
まず、このレベルの高い1戦を(相手を考えると)好走しているのがひとつの材料。
スリーロールスが今まで勝ったレースのラップを見ると、

京都千8 13.1-10.9-11.5-12.3-13.1-12.7-11.9-12.0-11.8
京都千8 12.5-11.2-11.4-12.6-13.0-12.2-11.8-10.9-11.5
阪神千8 12.5-11.4-11.5-12.0-12.2-11.7-11.0-11.2-11.5

京都の勝ち鞍二つは中盤が緩く、アガリが速い。阪神は中盤が35.9で普通。
それでも千8にしては母父ブライアンズタイムらしくキレが不足しているが菊花賞には十分。
距離延長はプラス評価してよさそう。
京都4戦して全て掲示板内うち勝ち鞍2つと京都向きだ。
気になる浜中との折合いだが、浜中【2-1-0-5】と問題なし。

野分特別のタイム1.45.0は、超ハイレベルだったローズSの
勝ち時計1.44.7にほど近く遜色のないもので、
激戦となった秋華賞へのリンクを考えると、条件戦といってもレベルは低くない。
それも1000万クラスで2着に4馬身も離す大楽勝。

内の好位でコースロスなく遠くにリーチザクランを見ながらの競馬をできるのも有利といえ、
ステイヤータイプの父ダンスインザダーク×大舞台に強い
母父ブライアンズタイムの配合はいかにも菊花賞向きだ。
大幅なパフォーマンスアップが見込めて対抗視。

▲リーチザクラウン
大逃げを打てば勝つ可能性は高いが、人気を被っての武豊の選択肢にそれはないだろう。
捨て身の騎乗は出来ず、大事に乗らざるを得ない。
それなりに速い末脚が使えるので持続力も一級品ロングスパートは可能。
逃げて溜めて押し切り、このパターンが3千で嵌るかどうか。

シェーンヴァルト
父ジャングルポケットの産駒は去年オウケンブルースリが勝っていて、
おそらく距離不安はない。
皐月賞4着、不良馬場のダービー6着はこの馬のポテンシャルの高さを物語っている。
ただ、皐月賞4着、札幌記念10着、神戸新聞杯7着の内容を考えても、
菊花賞で一変するとまでは考えにくい。

フォゲッタブル
父ダンスインザダーク×母エアグルーブという2億5000万の超良血馬。
中山2200mのセントライト記念のラップは、

12.3-11.5-11.9-12.7-12.5-11.9-11.5-11.8-11.7-12.0-12.2

最も緩んだのが、赤字の2ハロンでそれ以外は11秒台が長い。
これで3着。ダラダラと持続する脚が使えるのはプラス評価。
決め手に欠けるところが難点か。ワンペースタイプとみた。

アンライバルド
どうも「瞬発力だけ」のマイラーといイメージが強い。
爆発的加速力は諸刃の剣。瞬発力に長けすぎるとスピードを持続する力がなくなる。
勝ったレースのラップを見てみると

京都新馬 13.0-12.5-12.6-12.8-13.6-13.0-11.3-11.9-11.0
京都2歳S 12.7-11.1-11.5-13.3-12.8-13.1-12.3-11.7-11.8-11.9
若駒S 12.7-11.4-12.1-12.2-12.7-12.9-12.6-12.4-11.5-11.7
スプリングS 12.3-11.5-12.8-13.0-13.0-13.0-12.3-11.4-11.5
皐月賞 12.1-10.8-11.9-12.1-12.2-12.1-11.9-11.8-11.7-12.1

皐月賞以外は全て中盤に緩い3ハロンが必ずある。
ここで溜まる脚が瞬発力となっているのだろう。

阪神2400の神戸新聞杯もラストの瞬発力勝負なのに折合いを欠いて負けた。

12.6-10.8-12.1-12.5-12.3-12.2-12.7-12.4-12.1-11.3-11.5-11.7

神戸新聞杯で露呈した弱点。岩田ですら折合いに難があった。
千8で折り合えないのに、3千ではさらに折合いが難しい。
父ネオユニヴァースと同じく距離に限界のあるタイプで、信頼はおけない。

イグゼキュティヴ
京都2歳Sでアンライバルドを負かしているという点のみが注目ながら、
巴賞惨敗は古馬初戦でしかもオープンなので度外視するとしても、セントライト記念は惨敗。
重役復帰なるか?せいぜい△だな。最低人気なので買っとくか。

ヤマニンウイスカー
まず若葉S。ここでは上位からはやや離された4着だが、
1着は京都新聞杯馬のベストメンバー、2着は皐月賞2着馬トライアンフマーチ、
3着は青葉賞3着馬のトップカミングだからレベルは高かったはず。

プリンシパルSは5着だが、2着はダービー3着のアントニオバローズ、
4着は神戸新聞杯馬イコピコでこれもレベルが高かった。

白百合Sだが、1着イコピコにタイム差なしの2着、
この時点でイコピコと差のない競馬をしていたという点が注目。

札幌のHTB賞は馬群の後方から3角マクリの強い競馬で、
古馬クリスタルウイング相手に大楽勝。

夏の札幌で古馬1000万を相手に楽勝する馬は、3歳同士なら能力かなり上位。
9着の大原Sは1600万クラスだし、斤量差も古馬と2キロしかなかった。
それでもアガリは最速と能力の片鱗は見せた。
3歳馬では最上位だから前哨戦としては善戦したとみていいだろ。
テン乗りでない和田竜の一発も警戒。

父マンハッタンカフェ×母父サドラーズウェルズの配合はスタミナと底力の塊、
菊花賞では当然注目の存在。

アントニオバローズ
京都外回りのシンザン記念を勝っている点が注目なんだが、
コース適性はあってもマイルと3000mでは全く違う。
それでもイコピコにはプリンシパルSで先着している。
ダービーは不良馬場だったので、前残りが利した可能性も否定できない。
ここは参考外として、ステイヤー適性は未知だが
マンハッタンカフェ産駒なのでおさえまでは必要か。

キングバンブー
母父がEasy Goerでサンデーの仔との対決が面白いという程度。
芝復帰戦でどこまでやれるかだが、芝での勝ち鞍はない以上大きな期待はできない。
芝戦は毎日杯13着まで遡らなければならない。
セイクリッドバレー
五頭連峰特別のアガリ32.6は目を引くが、新潟の千8だから過大評価はできないがセントライト記念で躍進。
時計勝負に強いタイプだが、G1では足りない。

セイウンワンダー
勝ち鞍が全てマイル戦。アガリに特化したタイプで、マイラー色が強い。
同じグラスワンダー産駒のサクラメガワンダーやスクリーンヒーロー、
マイネルスェルツィのイメージで行けば距離にはやや融通がきくだろうが、
展開をみつつという競馬となると、3000mには対応できるとは考えにくい。

キタサンチーフ
未勝利脱出に時間かかりすぎだ。G1で足りるとはとても思えない。
こいつには手が出ない。まだ最低人気のイグゼキュティヴくんのほうがいい。

イコピコ
瞬発力の競馬ならアンライバルドを凌駕出来るのは神戸新聞杯で証明した。
それだけでいいだろ。

ポルカマズルカ
斤量差が大きく、夏は牝馬とはいえ、夏の札幌で1000万クラスの古馬相手に3→2→1着。
タイム差が0.1秒だから、1→1→1着となっていても不思議ではない。
これならもっと人気になるだろう。

距離が2600mだからとてつもないスタミナを備えた牝馬。
ただ距離適性は血統背景からすると、この辺が限界だろう。
横山ノリの一発があるか?というとこか。

ナカヤマフェスタ
ステイゴールド産駒らしく、スローの末脚勝負に強いタイプ。
前半が速くなった皐月賞では対応できなかった。
ドリームジャーニーが菊花賞勝つイメージないだろ。。。ということ。
古馬になってから鉈の切れ味が生きる舞台、
つまり中山のような小回りで坂のあるコースでまた買いたい。
セントライト記念で見せた非凡な勝負根性(相手には恵まれたが)
で馬券は圏内という判断にする。

アドマイヤメジャー
セントライト記念では不利があっての4着で、
ここは勝ち馬には遜色ない内容であるので、相応の評価が必要。
距離が伸びてどうかという感じだが、
瞬発力のアグネスタキオン産駒で菊というイメージは希薄。
また外枠もよくない。

ブレイクランアウト
瞬発力・マイル戦というイメージが離れないが、
力のいる馬場で皐月賞馬キャプテントゥーレの2着だから性能は高い。
菊花賞とリンクする皐月賞組で、京都に最も合うのがトライアンフマーチ。
リーチザクラウンは3000mを逃げ切るのは難しいとみて3番手評価。

◎ ④トライアンフマーチ 武幸 14番人気
○ ①スリーロールス 浜中俊 9番人気
▲ ⑨リーチザクラウン 武豊 1番人気
★ ⑦ヤマニンウイスカー 和田竜 11番人気
△ ③⑥⑧⑮⑯
3連単 ◎○▲★→◎○▲★=印 各100円(192点)

計 19200円



【結果】 ≫詳細

ノーテンだ。

1着 ○ ①スリーロールス 浜中俊 8番人気
2着 △ ③フォゲッタブル 吉田隼 7番人気
3着 … ⑫セイウンワンダー 福永祐 6番人気


例のレース、1着~4着馬まで全てG1で馬券になった。
やっぱ「伝説の新馬戦」にはまだ続きがあったようだ。
しぶとく単勝も拾っておけばよかったか。。。