・逃げ馬には辛いコース形態・後方脚質の馬を狙う
コースが広く、砂厚があり、坂もあるというのが盛岡競馬場の特徴。
だから普段届かない差し・追い込み馬が馬券のねらい目。
岩手競馬オフィシャルサイトより引用
http://www.iwatekeiba.or.jp/
http://www.tesio.jp/
エスケーカントリー
ここまで20戦6勝、オープン特別勝ちはあるものの重賞ではまだ好結果が残せていないエスケーカントリー。しかしことダート左回りの中距離という条件では8戦して【3-1-1-3】と大の得意。この条件で掲示板を外したのは一度だけ、それも3歳時の初の古馬との対戦となったレースでの事ですから、それはもう度外視して良いでしょう。
相手関係は決して楽ではありませんが、盛岡ダート2000mという得意条件ど真ん中のレースで飛躍のきっかけを掴みたいところです。
スマートファルコン
今回最大の注目はこの馬だ、と言い切っても過言ではないでしょう。
芝のクラシックこそ夢かないませんでしたが、ダートに鞍替えしてからは昨年のJDD以降10戦8勝2着2回、グレードレースに限っても9戦7勝2着2回のパーフェクト。
そして、昨年11月の「彩の国浦和記念JpnII」からダートグレードレース6連勝中という偉業を継続しています。残す目標はGI勝ちのみ。この馬にとってはここも通過点に過ぎません。
父ゴールドアリュールという点も岩手のファンにとっては興味深いもの。02年のダービーグランプリ、今回と同じ盛岡2000mという条件を大差でぶっちぎってドギモを抜いた父。であれば息子のこの馬も・・・と期待するのは当然。勝つか負けるかというよりは「どんな勝ち方をするか」が焦点。
サカラート
昨年の覇者登場。2年10ヶ月ぶりの勝利であっと言わせた昨年でしたが、その後また勝ち星に恵まれず、この馬にとって最新の勝ち星がそのマーキュリーカップとなっています。
今回も3月の名古屋大賞典以来の休み明け。それは昨年クリアしたローテーションで気にはなりませんし、昨年と違ってずっと順調に使われている点はプラス評価。
ただ、レースの内容から以前ほどの破壊力が薄れてきたのがちょっと気になる点。
盛岡は、恐らくはサカラートにとって好相性のコース。ここで復活の手掛かりを掴めるかどうか・・・。
メイショウトウコン
ダートグレードのGII(JpnII)2勝、GIII(JpnIII)3勝。ダートグレード戦線に確固とした地歩を築いているのがこのメイショウトウコンです。GIでも、例えば昨年のJCダートでタイム差無しの2着に食い込んでいるようにあと一歩の所まで来ています。
最近は2000mでも短いのか?というくらい長距離が得意な印象がありますが、もちろんこの距離が苦手ではないし左回りも大丈夫。スマートファルコンという強力なライバルがいる事すら、むしろ相手にとって不足は無しといえるくらい、この馬の実績・能力は優れたものです。
マコトスパルビエロ
その快速ぶりが非常に印象深いマコトスパルビエロ。グレード挑戦はこれまで10度。今年のマーチステークスで10着に崩れた他はいずれも掲示板圏内、それも勝ち馬から僅差です。1800mから2400mまで多彩な距離・多様なコースでそうなのですから、彼の地力の高さに疑問はないでしょう。
そして、最近は先行しながらしぶとく粘るレースを手の内に入れてもいます。今回の鞍上はこの馬の事を最も良く知る騎手。もしスマートファルコンに一矢を報いる馬がいるとしたら、それはやはりこの馬なのではないでしょうか。
ケイエスショーキ
JRAからこの春高知に移籍して、1900mの重賞「二十四万石賞」で3着。その後かしわ記念JpnIに挑みましたが勝ち馬から3.3秒差の10着。これが今のところのケイエスショーキの実績となります。
JRA時代の主戦場は芝短距離、唯一の勝ち星も札幌芝1200m。夏の長距離輸送に加えて2000mという距離もこの馬の前に立ちはだかります。まずはそれをどう乗り越えるか。鞍上共々今後に向けてのチャレンジとなる一戦。
ジョインアゲン
同じく高知のジョインアゲンはJRA500万下から高知に移籍して3勝。それらはいずれも下級条件でのものですが、しかしA級戦に挑戦した5月24日のエメラルド特別では二十四万石賞を勝ったセトノヒットに1馬身半差の2着、ケイエスショーキにも大きく先着しており、実力は高知オープン級の物があると見ていいでしょう。
遠征は問題ないとして、この馬にとっても課題は距離。これまでJRA-高知を通じてマイル以上の経験が無く、JRA時代などは1400m以下でしか使われていませんでした。父ブラックタイアフェアーという血統、そして母方の血統や近親も、いずれも短距離馬のイメージ。初めての2000mを乗りこなせるかどうかがカギになるのでは。
ノゾミカイザー
昨年の不来方賞に挑戦して3着だったノゾミカイザー。その後の地元戦では3歳重賞を一つ、古馬重賞を一つ手にし、6月には福山に遠征して高知の強豪・フサイチバルドルの2着になるなど、4歳シーズンを迎えてメキメキと力をつけているようです。
不来方賞時には距離不安もささやかれましたが、それもここにきてクリアした様子。となると今度は、不来方賞の時とは違う戦いもできるのではないでしょうか。
クインオブクイン
岩手では転入後1戦1勝のクインオブクイン。ですが彼女の名は既に全国に知れ渡っています。
これまでダートグレードに挑む事17戦、勝ち星こそ無いものの入着6回。昨年のエンプレス杯では3着に、名古屋大賞典ではメイショウトウコンの4着に入ってもいます。7歳牝馬といえど、その能力は全国の地方競馬の牝馬の中で依然トップクラスでしょう。
左回りの経験も、距離の経験も十分。初めての盛岡になりますがクリアできるはず。岩手の期待はこの馬にかかっています。
ヒカルメイオー
昨年の夏、岩手に移籍した時のこの馬は「3歳未勝利」、全く賞金がない状態で来て、編入されたクラスも3歳の最下級でした。
しかしそこから1年足らずの間にオープンに手をかけたのですから、やはりこの馬は素質は非常に高いと言わざるを得ません。並の馬なら1年経ってもC級やB級を行ったり来たり・・・というパターン。一気に突き抜けてくるのは素質馬の証しです。
A級に上がってからは勝ち星がありませんが、それはコース状態や展開などこの馬にとって不利な条件があってのもの。ここぞという時に発揮する力は、決して見劣りしないはず。
ダンディキング
数少ないダンディコマンド産駒の出世頭として活躍中のダンディキング。母はアラブのミスハクギン、つまり「サラ系」という事になるのですが、それをハンデにすることなく、むしろ母の走りをバリバリに受け継いで戦っているのが面白いところ。これが血統の妙というものでしょうか。
長く岩手のオープンを張っている彼ですがグレードレースへの挑戦はこれが初めて。どんな戦いを見せてくれるか楽しみです。
リュウノツバサ
前走・短距離重賞の岩鷲賞ではあわやという走りを見せ、短距離適性をはっきりさせたリュウノツバサ。3歳クラシック路線を戦う中で距離に対する経験を積んできましたが、やはり思い切って走る事ができるのはマイル以下の距離かもしれません。
そんなリュウノツバサが再度の2000m挑戦。このコース・この条件は既に2度経験しており、3着-2着という結果。これはアドバンテージになるでしょう。3歳トップクラスの意地をかけて三度の盛岡2000mに挑みます。
トーホウライデン
トーホウライデンは2000m戦に挑むのは約2年3ヶ月ぶり。その時の岩手日報杯は勝ったものの、その後は基本的にマイル以下の距離を主戦場にしてきました。
得意の盛岡で、距離もちょっとズブくなっている今ならむしろ手頃かも。流れに乗りさえすれば必ず脚を使ってくる馬、上位を狙うチャンスもどこかに生まれるのではないでしょうか。
枠 | 番 | 馬名 | 騎手 | MAX | 前1 | 前2 | 前3 | 前4 | 前5 | 前6 | 前7 |
1 | 1 | エスケーカントリー | 横山典弘 | 120 | 116 | 111 | 120 | 116 | 116 | 119 | 104 |
2 | 2 | クインオブクイン | 村上忍 | 94 | 4着 | 4着 | 94 | 11着 | 10着 | 7着 | 2着 |
3 | 3 | ヒカルメイオー | 南郷家全 | 76 | 6着 | 3着 | 1着 | 1着 | 2着 | 取消 | 76 |
4 | 4 | スマートファルコン | 岩田康誠 | 118 | 1着 | 1着 | 1着 | 1着 | 1着 | 1着 | 2着 |
4 | 5 | ジョインアゲン | 赤岡修次 | 96 | 7着 | 91 | 80 | 90 | 82 | 66 | 85 |
5 | 6 | ダンディキング | 板垣吉則 | ||||||||
5 | 7 | リュウノツバサ | 沢田盛夫 | 81 | 3着 | 4着 | 2着 | 1着 | 7着 | 1着 | 3着 |
6 | 8 | サカラート | 中舘英二 | 119 | 5着 | 4着 | 4着 | 93 | 3着 | 7着 | 2着 |
6 | 9 | メイショウトウコン | 藤田伸二 | 127 | 110 | 114 | 3着 | 2着 | 127 | 3着 | 119 |
7 | 10 | ケイエスショーキ | 實川純一 | 94 | 10着 | 70 | 56 | 88 | 87 | 89 | 90 |
7 | 11 | マコトスパルビエロ | 安藤勝己 | 125 | 119 | 119 | 121 | 113 | 120 | 120 | 124 |
8 | 12 | ノゾミカイザー | 大畑雅章 | 100 | 1着 | 8着 | 100 | 10着 | 1着 | 3着 | 5着 |
8 | 13 | トーホウライデン | 高橋悠里 | 77 | 12着 | 12着 | 取消 | 7着 | 3着 | 4着 | 77 |
断然人気が予想される交流ダート6連勝中のスマートファルコンだが、
G1クラスの活躍をしている馬と比較してどこまで迫れるか、という点がポイントだろう。
弱いものイジメの賞金稼ぎ馬の連勝ストップするといしたら、ここだと思っている。
ココが通過点と軽く考えているスマートファルコンよりも、
ココを目標にして仕上げて来た馬の勝負気配を買いたい。
◎ ①エスケーカントリー
○ ⑧サカラート
▲ ④スマートファルコン
△ ⑨⑪
ここは、
「先行勢がスマートファルコンに潰され、後ろからのマクリが決まる」
決め打ちの高目狙いの3連単。
右回りならメイショウトウコン、左回りならエスケーカントリー…なので、
ここはエスケーカントリーが本命。
天気が晴れ、馬場は稍重、ならば差し・追込みが決まる。
56キロエスケーカントリー、左回りのこの差しやすいコースはマクリ得意な
横山ノリの一発が嵌る読み、2000mもズパリ、アサティスがBMSならこれからの馬だし、
内枠ロスなく廻し絶妙のマクリが期待できる!左回り中距離【3-1-1-3】。
58キロのスマートファルコンは1400→2000の距離延長で
逃げはこのコースではやや苦戦の読み。
先週のスパーキングレディCベルモントプロテアの苦戦みてもレベルにやや疑問、
取りこぼしの可能性十分。
サカラートは展開も向き、このコースでは58キロでも侮れない、
衰えあっても狙いのレース、相手強化しても去年の圧勝見ると、まだまだ走ると読む。
逃げのイメージ強いが、実はマクリ好きな中館、ここは狙ってるだろう。
メイショウトウコンは右回り【8-7-7-7】専用。
左回り【1-0-1-11】と極端で今回は左回りだから苦戦と思うが、展開的には向く。
ただし、条件の近い左回り東海Sは
年度 時計評価 着
07年 120 1着
08年 115 10着
09年 110 8着
と明らかに衰えが目立つ。
そして折合いの都合で先行一手のスパルビエロはややキツイ展開、
だが56キロアンカツなら3着まで、
地方勢はレベル差が歴然で、今回出番はない。
あくまで攻めの馬券、人気丸かぶりのスマートファルコン頭の馬券は狙いにあらず。
攻めてナンボ、一撃があればいい。
エスケーカントリー狙いならばチャンスは1回限り。次からは人気になってしまう
5頭のレベル差は小さいので、あとはジョッキーの腕と馬のデキで決まると思う。
3連単ボックス ◎○▲ 各300円(6点)
3連単 ◎=○▲△△→○▲△△ 各1000円(24点)
3連単 ○=◎▲△△→◎▲△△ 各1000円(24点)
計 49800円
【結果】 ≫詳細
1着 △ ⑪マコトスパルビエロ(2番人気)
2着 ▲ ④スマートファルコン(1番人気)
3着 ○ ⑧サカラート(5番人気)
4着 ◎ ①エスケーカントリー(3番人気)
縦目でとっても残念デス!!!