§6-15 マーメイドS ◎マイネカンナ(14番人気11着)▲50000円 | 男の勝負伝説

男の勝負伝説

全ての勝負師に捧げる永遠の勝負伝説
確率を超えた「勝負」のための競馬研究

【マーメイドS・解の公式 2009】
・小型軽量の追い込み馬を狙う。
・モデル馬は、ハンデ戦になってから3年連続で馬券になったソリッドプラチナム。
・リンクするレースは愛知杯。

2000mの牝馬限定戦でメンバーの質もイマイチということもあり、実績馬には酷量になり、実績のない馬には恵量になるという傾向にある。
06年で言えば、ヤマニンシュクル(8着)、マイネサマンサ(4着)、ライラプス(9着)のハンデが重く、
ソリッドプラチナム(49キロ・1着)、サンレイジャスパー(51キロ・2着)、
オリエントチャーム(51キロ・3着)、シールビーバック(50キロ・5着)
にとってはハンデ大安売り。

それに小型馬の激走が目立つ。
非力な小型馬が恵量の恩恵を受けて実績馬が酷量なわけだから相対的に楽。

それと差し馬の台頭が目立つ。
08年で言えばトーホウシャイン(1着)のハンデ7キロ減、これと恵みの雨による好走。
このレースに出てくるような牝馬で2000mを先行して粘りこむのはよほど力がないと厳しい。
しかも実績馬にはそれなりのハンデを背負わされるわけだから、余計厳しい。
頭数もあまり多くなく、広い阪神コースで馬群も捌きやすく、ペースはメンバーにより変わるが限定戦特有のスローが目立ち、
消耗戦になりにくく、概してアガリ決着になりがちなので、今まで脚を余してきた追込み馬でも十分届くということになる。
だから末確実なタイプがいい。
(ただし08年は重馬場が湿って上がり3Fラップは遅い)

■ハンデ戦になってからのマーメイドS~過去3年

06年 馬 斤量 馬体重 アガリ 通過順
1着 ソリッドプラチナム 49(5kg減) 416 34.0 12-12-11-12
2着 サンレイジャスパー 51(2kg減) 460 34.4 5-5-6-6
3着 オリエントチャーム 51(4kg減) 440 35.0 4-4-4-4
4着 マイネサマンサ 56(1kg増) 470 35.6 1-1-1-1
8着 ヤマニンシュクル 57(2kg増) 494 34.8 9-9-6-8


2kg増となった1番人気ヤマニンシュクルは57kgが祟って8着。
ラップは12.6-11.2-12.5-12.4-12.3-12.8-11.8-11.4-11.7-12.4
とスローを利して逃げ残る馬がいるかと思いきや、
逃げた2番人気マイネサマンサは残れずに最後の直線で脚をなくす。(粘ったが)
結局アガリ3Fワンツーの1・2着という結果。

07年 馬 斤量 馬体重 アガリ 通過順
1着 ディアチャンス 53(2kg減) 456 34.5 5-5-6-5
2着 サンレイジャスパー 54(1kg減) 476 34.6 8-8-7-5
3着 ソリッドプラチナム 51(4kg減) 424 34.2 11-11-12-12
4着 シェルズレイ 54(±0) 470 37.0 1-1-1-1
8着 コスモマーベラス 56(1kg増) 494 35.1 9-9-9-8


ラップは、12.6-10.9-11.6-11.5-11.4-11.8-11.9-12.1-12.5-12.1
と、前半はずっと速いラップを刻んで、逃げた3番人気シェルズレイには厳しい展開になった。
愛知杯を56キロで2着だった1番人気コスモマーベラスは、トップハンデが響いて8着敗退。
2番人気ディアチャンスが53キロのハンデを生かして楽勝だった。

08年 馬 斤量 馬体重 アガリ 通過順
1着 トーホウシャイン 48(7kg減) 478 36.5 10-10-10-7
2着 ピースオブラヴ 54(1kg増) 434 37.5 1-1-1-1
3着 ソリッドプラチナム 53(2.5kg減) 430 37.0 8-8-8-7
5着 ベッラレイア 56(1kg増) 452 38.7 4-3-2-2
6着 ザレマ 54(1kg減) 526 40.0 6-7-7-5
10着 レインダンス 55(±0) 484 40.6 8-9-9-7
12着 サンレイジャスパー 56(3kg増) 490 41.5 3-3-4-10


2008年は重馬場という特殊な事情もあったが、結果的にはアガリ決着。
ラップは、 12.7-11.2-12.4-12.5-12.3-12.7-12.4-12.3-12.2-12.8
と時計のかかる馬場の影響をモロに受けた。
それでもやはりアガリ3Fの速い3頭で決まった。
殿人気のトーホウシャインは雨の助けというよりも、7キロもの斤量減が味方して、高野の必死の減量、凭れ癖がでないような作戦も功を奏して大金星。
もともと末脚は堅実なタイプで、差して届かないレースが多かったのが斤量減で、届くようになっただけ。
10番人気ピースオブラヴは雨が味方したのか、最後まで脚色衰えず逃げねばった。
1番人気ベッラレイアはヴィクトリアマイル後の反動か、先行して残れず、最後に脚をなくす。
2番人気ザレマも中団からの競馬でハンデ減だったが、人気を裏切る結果になった。
4番人気レインダンスは斤量は±0だったが、重馬場が祟って10着
サンレイジャスパーは斤量増が祟ってドベだった。



マーメイドSは珍しい牝馬ハンデ重賞で阪神2000というのが独特な傾向を作る。
…だからハンターチャンスなのだ。このレースは2戦2勝なので今年も狙う。
すでにハンデがモノを言うレースということははっきりしている。
だいたい、しょわされた人気馬が最後の直線で脚をなくすパターン。
ヴィクトリアマイル組やエリザベス女王杯組はだいたい消える。
とくに前者はレース間隔が少なく調整が難しい上に消耗戦あとの距離延長だから余計にキツイ。
リトルアマポーラはとくにヤバイ。
56.5キロ背負って勝ち切るには相当のパワーが要る。ベッラレイアもヤバイ。
ただしザレマはデカイので56キロは酷ではないかも。
40キロ台が狙いというよりも、ハンデ差をみて羽根が生えそうな小型馬、
それも普段届かないタイプが広くなった阪神最後の4コーナーからのマクリが届いてしまうレースなんで、
普段は後ろでアガリは早くても前の押し切りに屈して来たタイプが狙い。
それに雨が降りそうなので、さらに人気馬にはマイナス材料になる。
馬券的な作戦としては、ハンデ戦なので1頭軸にして手広く流し馬単・3連単の特大馬券を狙う。

■ 前走とのハンデ差と通過順

馬名 年齢 斤量 増減 前走
レース 場・距離 斤量 体重 補正
タイム
通過順
上3F
1 コスモプラチナ 6 53 0 愛知杯HG3 中京20 53 430 16 97 1 1 1 1 37.3
2 ニシノマナムスメ 5 54 0 欅S(ダート) 東京14 54 454 14 88 7 5 36.5
3 ザレマ 5 55 0 ヴィクトG1 東京16 55 526 4 110 10 11 34.2
4 レッドアゲート 4 54 -1 ヴィクトG1 東京16 55 440 9 107 14 13 34.3
5 ベッラレイア 5 56 +1 金鯱賞G2 中京20 55 470 4 114 12 12 12 11 33.7
6 マイネカンナ 5 53 -1 福島牝馬G3 福島18 54 432 9 97 8 8 8 11 37.8
7 マイネレーツェル 4 55 0 ヴィクトG1 東京16 55 410 17 100 7 7 35.4
8 レインダンス 5 55 0 阪神牝馬G2 阪神14 55 484 6 102 12 11 34.4
9 ウェディングフジコ 5 52 -3 パールS1600 中京18 55 454 1 108 4 4 3 2 34.3
10 ニシノブルームーン 5 52 0 府中SH1600 東京20 52 466 1 109 3 4 4 34.7
11 セラフィックロンプ 5 53 -2 ヴィクトG1 東京16 55 490 18 98 5 6 35.8
12 ブーケフレグランス 4 53 -2 ヴィクトG1 東京16 55 518 10 107 2 2 35.4
13 クラウンプリンセス 5 53 -1 京都牝馬G3 京都16 54 476 7 106 6 4 36.0
14 ビエンナーレ 6 53 +1 目黒記念HG2 東京25 52 410 15 69 5 5 6 8 42.4
15 ムードインディゴ 4 55 0 ヴィクトG1 東京16 55 456 11 107 12 16 34.2
16 リトルアマポーラ 4 56.5 +1.5 ヴィクトG1 東京16 55 468 6 109 7 7 34.6


枠順確定後の出馬表をみてみると、40キロ台の馬は不在。
去年からの手薄なメンバー構成をみてか、かなりメンツがそろってしまったが、
それでも、ハンデと脚質がモノをいいそうだという結論。

◎ 6.マイネカンナ 14番人気
○ 2.ニシノマナムスメ 12番人気
▲ 11.ブーケフレグランス 10番人気
△ 7.9.10.11


◎6.マイネカンナ
実績にはややムラがあるが、末脚自体は堅実。
前走のアガリ37.8は極端な重馬場の影響。本来は重は得意なほう。
それまでは、アガリ最速を何度もマークしている。

08年中山牝馬S 51キロ 34.4
07年愛知杯 50キロ 33.5
07年ターコイズS 50キロ 33.9

430キロ程度の小型馬なので、アガリ最速をマークするのは軽量のときが多い。
近走の実績は悪いが、今年の中山牝馬で53キロでの55キロザレマとの首差5着がの馬の今の力の最大値とみていいだろう。
勝ち馬のキストゥヘヴンとは0.4秒差だったが、上位が重賞実績馬ということを考えれば健闘といえる。
マイネカンナ自身も08年には重賞制覇している(福島牝馬S)。能力の下地は十分ある。
中山は追込馬にはキツイコースなので阪神の2000ではこの差は逆転する可能性は十分。
なによりもここを狙ったローテーションがいいだろ。仕上げも万全らしい。
去年は福島牝馬からヴィクトリアマイルを使ったが、今年のローテーションのほうがいい。

○2.ニシノマナムスメ
近走は2桁着順続きで人気しないだろうが、
2000mの愛知杯を33.8の脚であがったこともある(2着)ので要注意。
このときの斤量が53キロだったが、阪神相性がいいので、粘りこみはあってもいい。
反動の出やすいヴィクトリアマイルを使ってないし、
08年マイラーズC2着の実績はかなり光るだろ。(1着はカンパニー・3着はエイシンドーバー)
末脚はかなり速いほうで、アガリ最速を5度マークしている。
ユートピアSでは同斤のザレマに首差先着している。
まともに走れば上位争いは可能。
勝ち負けになるのはいつになるかわからないが、人気が復活してからでは遅い。
ダートを使っての一変を期待する。
チークをつけてからは折合いが良化しているらしい。
カシオペアSで馬券になた浜中の手に戻るのも心強い。
2頭出しの人気ないほうなのも、狙ってる感もある。

▲12.ブーケフレグランス
ダンス産駒で母がスカーレットブーケ。
BMSがノーザンテースト。血統的に買って見たいタイプ。
阪神は合いそうで、2キロのハンデ減も魅力。
近走はハンデが軽いときに成績がいい。
それに、阪神はこの馬に多分ベストなんだろう。
今回は脚質以外の条件が嵌りそうなタイプ。
前で残るとしたらこの馬。

△10.ニシノブルームーン
一発があるならここ。52キロでの前レースの激走はかなりこわい。
明らかに軽ハンデでパフォーマンスをあげた。
また52キロで走れるので半端人気しそうでもやや前で残る可能性もあり、押さえる。
脚元の強化に合わせてハードなローテーションでもこなせる体質に進化している。
頭の高いピッチ走法なので雨でもこなせそうだし、馬群もさばきやすく、レースセンスもあるはず。

△7.マイネレーツェル
脚質的にはマーメイドS向きだが、それほどアガリが速いタイプでもない。
おそらくここが目標ではなくて、目標だったのはヴィクトリアマイル。
このレースを使っているので、その反動がどうでるかが心配。
愛知杯55キロで3着の実績を勝っているので、△程度としておこう。
重賞2勝(ローズS・フィリーズレビュー)の阪神替わりはプラスに作用するかもしれん。
追い比べでは上位争い出来る。
プール調教をやってるのがやや気になるが。。。

△9.ウェディングフジコ
3キロ減はこの馬だけ。
脚質的にはこのレースの傾向には合わないが、勢いがあるので残り目を警戒。
調子は絶好調キープ。

★11.セラフィックロンプ
角田乗り代わりの一発は警戒したい。
愛知杯は勝ってはいるものの、51キロで他の馬との斤量差が大きかった。
今回は中京とは違い、楽な先行はできないとみているので、まあ押さえまで。
調子はよさそう。良馬場限定。最低人気なので爆弾マーク指定。


■ 消しの馬

3.ザレマ
今年は重賞4戦してすべて掲示板の充実振り。
しかし悪く言えば、スパッと斬れる脚がない。
馬体は牝馬とは思えない520キロ級の重戦車。
55キロ程度ならこなしてしまいそうではある。
それでも去年は6着とイマイチ。前走がG1だったわけでもないのに…
アガリ最速を一度もマークしたことがないので、1着はきついかもしれない。
この馬に2000mは長い。
マイル戦後の久々の2ハロン延長のマーメイドSでは折合い不安があるし、脚元を掬われる可能性が高い。
スローの瞬発力勝負は不向きで好位からのスパートができないと勝ち負けは苦しい。
馬場は得意なほうではなく、我慢がきくのは稍重まで。

5.ベッラレイア
とにかくアガリが速く、阪神実績もあって2000mは守備範囲。
しかも金鯱賞4着というのが相当なもんだ。
ただ今年の金鯱賞はメンツが弱かったので素直に評価していいもんか微妙。
普通なら外せないところ。だが56キロの斤量が微妙に響きそうでもある。
トビがでかいので、雨が降ったら不要。

8.レインダンス
復活の兆しがあり、ヴィクトリアマイルを使わなかったことでここが目標の仕上げかもしれない。
55キロでは同距離の秋華賞での2着があるので、実績上位馬の中では一番買いたいタイプ。
大型馬なのは傾向に沿わないが、ダンス産駒は阪神2000は走るので、雨さえ降らなければそこそこやれると見た。
少なくとも、同斤のマイネレーツェルよりかはいいだろう。
ちょっと馬体が絞りきれてない感じなので当日のパドックは注目。
周知の通り良馬場が前提。ちょっとでも滑る馬場だと、競馬をやめてしまう。

1.コスモプラチナ
53キロといってもいきなり半年振りで、牝馬で2000mを逃げ切るには相当なパワーがいる。
55キロでの実績もあるが、パワータイプではないので、
よほどのことがないと重賞を勝つのは厳しいと思う。
去年の愛知杯も53キロで逃げ切れずに16着と惨敗。
斬れる脚も持ち合わせていないので、逃げねばるのは無理。
馬の状態面もよくなさそうだしな。

4.レッドアゲート
2000m専用馬という感じ。
捲くりタイプだが、後方からの競馬でもアガリが速いわけではない。
去年の愛知杯は6着で、上位はすべて自分より斤量の軽い馬。
おそらく、また54キロでは恵量とはいえない。
差してくるが届かないと読む。 決め手を要求されるレースは苦戦するだろう。
デキはよさそうだが。

13.クラウンプリンセス
スペシャル産駒は去年勝っているので要注意だが、斬れなすぎだろ。 2000mは長そうだし。。。
力も足りないし、53キロでもいらねえ。

14.ビエンナーレ
脚質的に苦しい。
53キロの場合は札幌日経OPを勝っているが、スクリーンヒーローに先着しているとはいえ展開に恵まれただけだ。
よほど溜めないと爆発は期待しにくい。

15.ムードインディゴ
こいつはいらんやろ。。。 抜けた決め手を持ってるわけでもない。
後方脚質の馬ならばもうちょい斬れる脚がほしい。
55キロも有利ではない。 買うのは人気がないときだけでいい。 10.7倍なら不要。
いいのはダンス産駒ってとこだけだ。 デキはよさそう。
こいつも良馬場限定。

16.リトルアマポーラ
エリザベス女王杯1着は54キロでのもの。
55キロでは桜花賞の5着が最高。
56.5キロは0.5キロのオマケハンデだが、56キロ以上はこの馬には重い。
おそらく斤量鳴きするタイプ。ましてや2000mは無理だろ。
ヴィクトリアマイルが目標だったはずだから、
ローテーション的にも完全にいらん。枠も悪い。
なんでココを使うかというと、他にレースがないからだろ。。。
宝塚記念はメンバーをみてやめたらしい。


■ 馬券

狙いは単勝よりも馬単総流しと馬単
「万が一」3着にアマポーラとか突っ込んできてもこれなら高配当キープ可能。

[A]本線

馬単◎○▲1頭軸表裏総流し 各200円(各30点)

[B]2着まで絞った馬単

馬単◎1頭軸マルチ→他6点 各400円(12点)
馬単ボックス 印7点 各200円(42点)

[C]いつもの3連単

◎軸1頭マルチ→他6点 各100円(90点)
◎○▲→◎○▲→印7点 各100円(30点)
◎○▲→印7点→◎○▲ 各100円(30点)
印7点→◎○▲→◎○▲ 各100円(30点)
★○→★○→▲△△△ 各100円(8点)

計 50000円



【結果】

ノーテンだ。。。

1着 コスモプラチナ
2着 △ニシノブルームーン
3着 リトルアマポーラ


良馬場だったが、馬場は雨の影響があったみたいだな。。。
馬場にやられたっぽい。マイネカンナが相当よかったのでかなり自信あったんだが。
勝負ポリシーにしたがって、シンプルに道悪血統の
コスモプラチナ(母父グルームダンサー)、ザレマ(母父Zafonic)、レッドアゲート(母父スキャン)、
ウェディングフジコ(母父トニービン)、ニシノブルームーン(母父Alzao)、リトルアマポーラ(母父コマンダーインチーフ)
の馬単ボックス30点で万馬券、3連単ボックス120点で12万馬券よかった。
途中までこれ考えてたんだが、ダービーのときに重予想に変えて3連単取りこぼす裏目あったんでやめちまった。
また裏目だ。