§10-76 天皇賞春 ◎メイショウカンパク(17番人気14着)▲10000円 | 男の勝負伝説

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確率を超えた「勝負」のための競馬研究

【天皇賞春・解の公式 2013】
・2400mを2分23秒台で走れる馬を選べ!


展開にもよるが、アガリの競馬にならなければ淀の坂を惰力で流せる分、
長く脚が続く馬を狙うのが基本だ。
ただしゴールデンハインドのような逃げ馬はバテる可能性があるので、
アガリが遅いかどうかをチェックすべきだろう。

ステップ
大阪杯日経賞阪神大賞典

注目馬
・メイショウカンパク・フォゲッタブル
・マイネルキッツ・フェノーメノ

過去の勝負伝説
20122009200820072006



まずは去年の結果の検証(ピンクは注目馬)

Ave-3Fタイムランキング (複数) 2200m~3600m (1年半)

Ave
-3F
上り
3F
補正タイム馬名距離年月日開催レース名


PCI
36.1534.41132.10.8-0.2フェノーメノ22001209174中5セントラG21155.1
36.2334.91162.23.60.2フォゲッタブル24001210084京3京都大賞G210553.0
36.2638.6882.15.31.9サトノシュレン22001212245中9クリスマ160021336.5
36.2734.61182.23.4-0.0メイショウカンパク24001210084京3京都大賞G25154.7
36.4536.41142.13.60.5アドマイヤラクティ22001301201中7アメリカG22346.9
36.5036.81152.26.3-0.2ユニバーサルバンク24001204082阪6大阪―ハH6145.3
36.5138.2822.33.83.9マイネルキッツ25001211045東2アルゼンHG2121439.2
36.5435.81052.31.51.6トウカイパラダイス25001211045東2アルゼンHG291150.1
36.5735.91032.31.71.8フォゲッタブル25001211045東2アルゼンHG281249.7
36.6034.21192.30.10.2ムスカテール25001211045東2アルゼンHG23258.3
36.6333.91152.23.80.0フェノーメノ24001205272東12東京優駿G15260.1
36.6435.31162.13.00.6トーセンラー22001202122京6京都記念G24452.9
36.6634.81152.30.90.3トウカイパラダイス25001205272東12目黒記念HG27255.6
36.6735.21152.25.20.2トウカイパラダイス24001301131京4日経新春HG24353.6
36.6735.1972.25.10.3カポーティスター24001210084東3本栖湖H10001454.1
36.7335.21052.31.51.6トウカイトリック25001211045東2アルゼンHG2141053.9
36.7334.71142.31.00.4ユニバーサルバンク25001205272東12目黒記念HG24556.4
36.7333.81132.24.00.2ゴールドシップ24001205272東12東京優駿G12561.1
36.7535.91183.02.9-0.3ゴールドシップ30001210214京7菊花賞G11150.6
36.7636.11092.32.51.0フォゲッタブル25001111065東2アルゼンHG27849.7
36.7734.71172.25.0-0.1カポーティスター24001301131京4日経新春HG210156.6
36.7935.51082.13.61.1カポーティスター22001302102京6京都記念G24652.7
36.8034.61032.25.00.6ムスカテール24001111126京3比叡S16001457.2
36.8033.51162.23.90.8フェノーメノ24001211255東8JCG14563.0
36.8037.3982.27.70.2トウカイパラダイス24001201221京7睦月賞10002444.4
36.8334.41102.12.6-0.2サトノシュレン22001304063中5湾岸S16005158.4
36.8334.61162.25.10.1ムスカテール24001301131京4日経新春HG21257.4
36.8334.01202.24.50.3ジャガーメイル24001111275東8JCG114360.5
36.9034.11192.12.5-0.2トーセンラー22001302102京6京都記念G26160.3
36.9034.91112.25.60.6メイショウカンパク24001301131京4日経新春HG29856.2
36.9034.51162.25.2-0.4ゴールドシップ24001209234阪7神戸新聞G21158.2
36.9034.21102.24.9-0.0アドマイヤラクティ24001210204京6古都SH16001159.8
36.9234.91062.31.81.2コパノジングー25001205272東12目黒記念HG2111256.3
36.9535.21063.15.31.5ユニバーサルバンク32001204293京4天皇賞春G113654.9
36.9534.91232.31.9-0.2ゴールドシップ25001212235中8有馬記念G11156.4
36.9537.71173.05.50.5フォゲッタブル30001303171阪8阪神大賞G25343.3
36.9835.71142.32.80.8マイネルキッツ25001303233中1日経賞G211552.6
37.0033.31122.24.31.2ジャガーメイル24001211255東8JCG1111065.2
37.0235.01053.15.41.6トウカイトリック32001204293京4天皇賞春G117856.2
37.0333.91052.25.01.9メイショウカンパク24001211255東8JCG1141562.0
37.0435.91022.33.21.7トウカイトリック25001111065東2アルゼンHG2161251.9
37.0536.81223.05.0-0.3ゴールドシップ30001303171阪8阪神大賞G21147.8
37.1134.71202.32.20.2カポーティスター25001303233中1日経賞G29258.2
37.1635.7962.14.80.4ムスカテール22001206093阪3三田特H10004453.5
37.1735.5982.27.01.8カポーティスター24001209234阪7神戸新聞G25954.5
37.1734.31222.32.0-0.2フェノーメノ25001303233中1日経賞G21160.6
37.1836.61193.05.30.3デスペラード30001303171阪8阪神大賞G23249.3
37.1834.51033.15.61.8トウカイパラダイス32001204293京4天皇賞春G1161059.6
37.2034.11082.25.7-0.4フェノーメノ24001204282東3青葉賞G21161.8
37.2034.61182.32.40.4ムスカテール25001303233中1日経賞G27359.2
37.2233.61103.14.91.1ジャガーメイル32001204293京4天皇賞春G19464.6


ここを目標に仕上げて来る馬がほとんどなので、
各馬が最大のパフォーマンスを発揮してくるだろう。この前提で予想する。

天皇賞春は時計の速い決着が多い。
高速京都のしかも3200m、スペシャリスト傾向がある。
だから京都実績を見るんだが、
よく調べたらリンクしそうに見える京都記念組はあまり来てない。

なぜか。

冬の京都の芝は時計がかかる。時計がかかる芝実績は直結しないという結論。
直結するのはやはり京都大賞典。
去年のビートブラックは京都大賞典を差のない2着だから天皇賞春でも来た。

簡略化すると『2400mのタイム=2分23秒台』の馬を買えば良い。
3200mのタイムは展開に左右されるのでわかりづらい。

◎ ⑩メイショウカンパク↑

メイショウカンパクは京都2400mの速いタイムを持っている。
これは今回の天皇賞春メンバー中で最も速い。馬柱に答えが書いてあったのだ!
問題は距離をこなせるかというところ。
父グラスワンダーにはサクラメガワンダーやセイウンワンダーのイメージがある。
オースミグラスワンというサンプルもある。
セイウンワンダーは距離適性が疑問ということで菊花賞は軽視したが3着だった。
延長はあまり良くないタイプだが、こなせなくはない。
むしろ、時計の決着に強いという特性のほうが大事だろう。(オースミグラスワン)
母父ダンスインザダークが距離適性不足を補っているならば
天皇賞春に最も適性がある馬という見方も十分に可能。
なお、メイショウの馬は天皇賞でよく馬券に絡む。
メイショウサムソン(1、2着)、メイショウドンタク(3着)。

○ ⑫フォゲッタブル↑

血統で言えばステイヤー適性があり、母エアグルーヴならポテンシャルの高さなら一番。
この馬は実質「6歳」と変わらない。12年はたったの3戦しか使ってない。
最もリンク度の高い京都2400m実績はメイショウカンパクに続くナンバー2。
フォゲッタブルの京都大賞典を見ると
・10年 2.26.1 109 6着 前半:36.73 アガリ:35.9
・11年 2.24.7 115 5着 前半:36.87 アガリ:34.1
・12年 2.23.6 116 5着 前半:36.23 アガリ:34.9 
衰えどころか年々春天向きにパフォーマンスがアップしている。
ただ、ひとつ気になる点が。今年4戦目という点。
マラソンレースを使いすぎると良くない。
阪神大賞典以外は全力で走ってない点が救い。

▲ ⑤マイネルキッツ→

天皇賞は1着、2着の実績があるステイヤー。
日経賞は4角先頭、早すぎる仕掛けで自滅したが、長く脚を使えるのはこの馬。
この馬は距離にツボがあり、3000m以上のレースで買いの馬だ。
デムーロ鞍上ならおそらく、速めの仕掛けでも持たせることができる。
外国人ジョッキーを使わないマイネル軍団がデムーロ鞍上ってかなり不気味じゃねえか。
僅差の5着が2度続いたので復活は「本物」とみて、「買い」だ。
マイネルキッツは3000m以上のレースがツボなので、
該当レースだけピックアップしてみた。(前走の日経賞はおまけ)

日付レース名騎手タイム着差通過順A3F上3FPCIRPCI
13. 3.23日経賞G2115三浦2523280.811407-06-02-0136.9835.752.655.9
13. 1. 6万葉SH85三浦3030850.510504-04-06-0638.2535.559.559
12.12. 1ステイヤG277松岡3634771.210312-10-11-1138.0637.449.651.2
12. 2.18ダイヤモHG3610松岡3433770.910714-14-07-0939.1135.265.164.2
11.12. 3ステイヤG241三浦363508-0.212009-10-02-0138.6837.452.351.8
11. 5. 1天皇賞春G166松岡3232120.611603-03-02-0238.0336.454.155.8
10. 5. 2天皇賞春G142松岡3231580.112002-02-02-0137.2934.261.761.6
09. 5. 3天皇賞春G1121松岡323144012110-10-04-0436.8134.955.754.5

△ ④ジャガーメイル↑

前半がスローで流れれば有力。長丁場でも確実に斬れる。
去年は3番手評価で9番人気4着だった。
そもそも京都はあまり向かないタイプ。東京のほうがいい。
戸崎ならば追えるので仕掛けのタイミングさえ間違えなければ有力な1頭。
JC→海外→長距離でトップハンデの2着ってのも高齢馬にはちょっとハード。

△ ⑥フェノーメノ↑

有力な候補だが、距離が伸びてどうなるかが未知数。
というかステイヤータイプではないのでパフォーマンスは落ちるかもしれない。
とはいえ京都3200mはベストの条件ではないが、対応できる能力はある。
ダービーは時計の決着に対応し、ゴールドシップに先着してるという裏付けもある。
臨戦過程としては、海外遠征をやめて急遽の参戦、これは良くない。
長距離輸送も初めて。春天向きとはいえ課題が多いので印を軽くした。

△ ⑦アドマイヤラクティ↑

こいつも長距離で激変しそうなハーツクライ産駒。
AJC杯こそ物足りなかったが、ダイヤモンドSでパフォーマンスを上げた。
京都2400mは古都Sで、前半:36.90、アガリ:34.2があるが強調できるほどではない。
しかし上積みが大きければ適性的には合うはず。

△ ⑧ゴールドシップ↑

ダービーで5着だったように時計の速い決着に対応できるか。危なくないか?
ゴールドシップのダービー5着は、前半にわりに速い脚を使ったが前を捉えきれず
アガリの脚にも限界があったため、この馬にしては速い33.8のアガリでも間に合わなかった。
これが3歳時点でのゴールドシップの限界を示しているし、必然だ。

■ゴールドシップは前半のペースが速くなるとユニバーサルバンクになる。

ゴールドシップの限界を示すラップがダービーと目黒記念に表れている。
・ユニバーサルバンクの目黒記念5着 前:36.73 上り:34.7 2.31.0 補正:114
・ゴールドシップのダービー5着 前:36.73 上り:33.8 2.24.0 補正:113
同日の開催で距離も1ハロンしか違わないのに、
前半平均ラップがユニバーサルと同じ36.73。これがゴールドシップの限界だ。
ゴールドシップ「らしさ」はアガリ3Fだけにあるという特徴が表れている。
これがディープインパクトならば天皇賞出走前にはその裏付けがあった。
・ダービー 前半:36.63 アガリ:33.4
・神戸新聞杯 前半:36.13 アガリ:34.1
つまり、天皇賞がダービーだったとして、前半速いペースになっていたら
アガリの脚にも限界があるゴールドシップは掲示板すら危ういことを示している。
ゴールドシップはダービーの段階ですでにほぼ完成されていたわけだから
同じ轍を踏む可能性がある。

去年オルフェーヴルが惨敗したのも決して偶然ではない。
スローのアガリ決着が蔓延する日本の中央競馬のG1だからこその結果ともいえる。
ただメジロマックイーンの血がスタミナ寄りに機能するので距離への対応は可能だろう。
ここで負けてもらって宝塚記念で巻き返してもらおう。

△ ⑬レッドカドー→

日本の高速馬場の最上級である開幕週の京都に対応できるか。
2度の不利のあったJCの内容からも、堅い馬場向きの適性さえあれば好勝負が可能だろう。
接触の不利がなければ3着はあったという。アガリも速く高速馬場対応は「可能」。
3連馬券が視野なので、こういう不透明な馬は配当妙味込みで組み入れたほうが良い。

★ ②サトノシュレン→

力不足。勝つには「大逃げ」しかない。ステイゴールド産駒だが3200mは長い。
去年のゴールデンハインドと同じタイプ。
だが、今年は逃げイチ。「鈴なし」で逃げ切ってしまう可能性もある。
京都の長丁場ということでイングランディーレ、クイーンスプマンテのよもや一発を警戒。

⑮カポーティスター↑

日経賞で地力あるところは示せたし、
ハーツクライ産駒が3000m級向きなのはウインバリアシオンやギュスターヴクライが示した。
気になるのが臨戦過程。
今年3戦マラソンレースを激走しているだけにもう一発は出ない可能性もある。
マラソンレース立て続けに月一ペースは人間に置き換えて考えてもちょっとしんどい。

①トーセンラー↑

菊花賞や京都記念、シンザン記念で実績のある京都はいいだろう。
ただ今まで2200mまでのレースしか使ってない。
ディープ産駒ということもあり、おそらく距離に壁がある。
菊花賞は3着だがペースが遅かったのでアテにならない。
・菊花賞 前半平均:37.08 アガリ:35.2
では、トーセンラーの最も速い前半平均ラップは?
・小倉記念 前半平均:35.53 アガリ:34.8
まずまずだが、これが上位のラップとは言えない。
結論としては、「時計の裏付けがない。」

⑯トウカイパラダイス↑

やや決め手に欠けるし距離も長い・・・去年10着だし。
アルゼンチン共和国杯も11着では負けすぎ。

⑱ムスカテール→

前半のペースが上げると後半脚をなくす。
・初富士S6着 前半:35.85 アガリ:35.8
これ以上に前半速い時計で走ったことはない。
ア共和国杯2着は前半36.60でアガリ34.2で走っているが、55キロという恩恵もあった。
このレースは58キロ以上の馬が4頭もいた。

③デスペラード↑

ここ4戦長距離で実績があるので人気だが、いずれも前半のラップが遅すぎる。
・八坂特別 前半:37.60 アガリ:32.8
・ステイヤーズS 前半:37.98 アガリ:36.8
・万葉S 前半:38.38 アガリ:34.5
・阪神大賞典 前半:37.18 アガリ:36.6
弱いとは言わないが、今回の高速馬場には向かない。

⑰レッドデイヴィス→

大阪HCは勝っているが条件馬のカフナと僅差で時計も遅い。
タキオンだけ見ればステイヤー適性があるかまでは期待薄。

⑭コパノジングー→

目黒記念のような時計がかかってアガリの速い競馬が得意。
・目黒記念1着 前半:38.37 アガリ:33.9
ピーク時でも春天には足りてない。

⑪トウカイトリック→

5歳までは時計の速い決着に対応できていたが、今はズブい。
ステイヤーSのような時計の遅いレースならまだやれるかもしれない。

⑨ユニバーサルバンク↑

時計のかかる京都コースが得意なステイヤー。
言いづらいが、高速馬場では足りないロバ。
去年6着の実績があるのでだいぶ迷ったけど、
まだいい頃の出来にないようなので涙を飲んで消し。


◎ ⑩メイショウカンパク
○ ⑫フォゲッタブル
▲ ⑤マイネルキッツ
★ ②サトノシュレン
△ ④⑥⑦⑧⑬

3連複F ◎○▲-印(★以外)-印(★以外) 46点@100円
3連単 ◎→○▲=印(★以外) 24点@100円
3連単 ★→◎→○ 100円
単勝 ◎ 500円
馬単F ◎○→印 16点@100円
馬連 ◎-印 8点@100円

計 10000円


◎→○→▲で4000万+WIN5・2億なら…
…2億4000万だ!! JAPAAAN!



≫結果

1着 △ ⑥フェノーメノ(2)
2着 … ①トーセンラー(3)
3着 △ ⑬レッドカドー(6)

金の船は5着に沈んだ。

結局は距離適性を疑った2頭のワンツー。
よく考えたら、トーセンラーの小倉記念前半平均:35.53はかなり速いじゃないか。
高速京都は2400mくらいを走れる脚力があればこなせてしまうのだろう。
もっと遅くなった場合にステイヤーの出番が来る感じだ。
ゴールドシップも怪しいのはわかってたわけだし、
1、2着の馬連は簡単に獲れたところだった。
まあこれで解の公式が完成したわけだから良しとしよう。

【天皇賞春・解の公式 2014】
・高速決着は前半のペース適性をチェック!ステイヤーにこだわるな!


2000m以上のレースの前半平均ラップを見て判断する。