動力消防ポンプ設備について、消防点検会社エフ・ピーアイがお伝えします。
今回は、動力消防ポンプ設備の概要について触れさせていただこうと思います。
動力消防ポンプ設備は、動力消防ポンプ、ホース、ノズル、吸管及び水源により構成されています。
火災の際には、動力消防ポンプを起動させ、ホース等により消火する消火設備で、火災の消火を主目的とするものです。
【設置場所について】
1)動力消防ポンプは、火災、雨水等の影響を受けるおそれのない場所に設けること。
2)動力消防ポンプは、設置する水源ごとに、当該水源の直近(概ね3m以内)に設けること。
3)設置する動力消防ポンプは、下記に示す規格放水量の警戒範囲以内ごとに、防火対象物を警戒すること。
規格放水量 警戒範囲
0.5㎥/min以上 100m以下
0.4㎥/min以上0.5㎥/min未満 40m以下
0.4㎥/min未満 25m以下
【性能について】
動力消防ポンプは、規格放水性能及び高圧放水性能に応じ、A-1級、A-2級、B-1級、B-2級、B-3級、C-1級、C-2級、D-1級、D-2級に区分されます。
※D-1級、D-2級は規格放水量が0.2㎥/分に満たないため、防火対象物に設置する動力消防ポンプ設備の基準には該当しません。
○規格放水性能
放水圧力(MPa) 放水量(㎥/min)
A-1 0.85 2.80以上
A-2 0.85 2.00以上
B-1 0.85 1.50以上
B-2 0.70 1.00以上
B-3 0.55 0.50以上
C-1 0.50 0.35以上
C-2 0.40 0.20以上
【水源について】
水源は水槽、池、湖、河川等四季を通じて水源水量を確保できるものとし、規格放水量に応じて、水源の防火対象物の各部分から水平距離が定められています。
水源水量は下記の通りです。
1)地盤面下に設けられている水源にあっては、その設けられている地盤面の高さから4.5m以内の水量を有効水量とすること。
2)河川、海水等の自然水を使用する場合は次によること
・水量は、0.8㎥/min以上で20分間放水できること
・水深は、40㎝以上確保できること
【器具について】
・吸管は、上記水源水量が有効に使用できる長さのものを設けること。
・ホースは、上記規格放水量の警戒範囲を満たす本数を設置し、設置される動力消防ポンプの付近に設置すること。
動力消防ポンプ設備の概要についてお伝え致しました。
最後までご拝読いただきありがとうございました。
何かしらのご参考となれば幸いです。
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