KDDIが2月から、データ通信容量に制限がない最上位の携帯料金プランを月額1500円値下げすると発表しました。

主な目的は、5G時代におけるユーザー獲得と、春商戦の4月に参入する楽天モバイルへの牽制だとされています。


いよいよ第5世代(5G)移動通信システムの時代が訪れます。

5Gの特徴は「超高速」「多数同時接続」「超低遅延」であり、これらを実現するためには、当然データ通信量も4G以前より格段に増えることとなる。
ユーザーが実際に5Gを意識し始めるのは、対応デバイスが発売されてからでしょう。

特に日本人にとって重要なのは新型iPhoneにおいては、2020年内の発売が予想されている。
そのタイミングを前にして、携帯キャリアの5G容量無制限プランに移るユーザーを必ず掴むためにも、KDDIがまず4Gの容量無制限プランを他社と同価格まで引き下げた形です。
またKDDIの高橋誠社長は、通信料無制限の世界を「アンリミテッドな世界」と表現したそうであり、アンリミテッドな世界が当たり前になりその中で各社の価格競争が行われれば、私たちユーザーはより快適なスマートフォンライフを送れるという事なのでしょうか?

また、通信業界では楽天モバイルの参入もいよいよです。
楽天の三木谷社長は、その料金体系について「他社がマネできない」とまで言っていますが、未だに概要すら発表されません。

本当に間に合うのか甚だ疑問ですが…

また、ユーザー目線から考えても、1〜2割以上の値引きがなければ、あえて既存3社より新参の楽天モバイルを選択する理由もないため、ある程度大型のキャンペーンをうつことは予想できます。

楽天モバイルについて5G対応が既存3社より遅い6月と発表されている(参入自体も遅れているので、実際にはより延期されるでしょう)。

よって、KDDIは楽天モバイルが勝負をできないフィールドでの顧客囲い込みに梶を切ったとも考えられます。

寡占産業で、しばしば料金が不明瞭と言われる携帯キャリア業界。5G開始と楽天モバイルの参入が、私たちユーザーにとってより良い方向に向かうのでしょうか。

 

個人的には5Gは目に見えての端末での実感は当初はあまりないでしょうし、そもそも速度を求めてはいません。

2年後、3年後は状況的にも5G対応機種を買わざる得ないでしょうし、それがビジネスであり、革新でもあるものです。