組織の一員やチームのメンバーの一員として、様々な会話を通じた中で自分自身がアップデートできているか。

これは私が常日頃職務や会議ディスカッションをしている上で大切にしている事です。

自分自身をアップデートできるかどうか、これはチームの集合知にとって、とても大事なポイントでもあります。

 

人は他者との対話を通じて得られるフィードバックによってより多くの事を学ぶことが出来ます。

研修や講師のレクチャーを聞いたり、よくありがちなビジネス書を読んだりするという事だけが学習ではありません。

 

日々他者との会話の中で自分の経験を振り返ったり、自分自身の考えを調整したりする事により、その一瞬一瞬が絶好の学習の機会となっているのです。

メンバー内での会話により多くの学びがあるチームや組織は必然的に集合知が充実してきて生産性も当然上がるという事は言うまでもありません。

 

当然ながら会話の最中にその内容と関係のない事を考える暇がないような、中身の濃いディスカッションであればあるほどに、お互いの学習は充実したものに当然ながらなります。

つまり、例えば定例のミーティングであったとしてもいい意味でのプレッシャーをつくった方が良いと考えてます。

挑発には学習の機会を促すという効果もあるわけです。

 

上司からいきなり質問が飛んでくる。

メンバーやは即応的に自分の意見を言わなければいけません。

その為には常に準備をしてミーティングに臨まないといけません。

こうしたいい意味でのプレッシャーはメンバーのチーム参加の態度をより積極的なものに変えていきます。

そしてメンバー自身が定例のミーティングをより中身の濃いディスカッションに変えていくのです。

 

更に言いますと、チームへ心理的安全性があれば、上司もチームメンバーそれぞれもどんどん挑発する事が出来ます。

私は挑発はとても大事な事だと考えています。

それは挑発が人の心を強く刺激する事により、気持ちを沸き立たせるため、いい意味での非常識やルールからの逸脱に繋がるからです。

凝り固まった常識やルールを打ち破る事でしか、イノベーションや改善は生まれません。

生産性を上げる為には必然と常識やルールを破る考え方の枠組み(マインドセット)を持たなければいけないというわけです。

 

「みんなこうやっているから」というよくありがちな提案や判断の仕方において「え?本当にみんなが正しいの?」と挑発すべきなのです。

そうしたら人真似ではないまったく新しいアイデアが生まれる可能性が出てきます。

定例ミーティングは直近の業務を確認し合うだけではなく、次の選択肢が増えないと全くもって貴重な時間が無意味となります。

 

「これまだできていません。」「そうですか。じゃあ引き続き進捗報告をお願いしますね」といった会話は無意味だと思ってます。

いまのやり方で仕事が前に進まないのはプロセスがうまく回っていないのではないからではないじゃないでしょうか?

私はそう思います。

情報が足りないだとか権限がないだとか何か原因があるはずです。

そうならば、その解決の為の選択肢について、全員で建設的なアイデアを出し合うべき事が定例ミーティングの貴重な場ではないでしょうか。

少なからず、私が色々な企業において経験や同席させて頂いた中で勢いのある会社や勢いのない会社の有無は定例ミーティングや上司とメンバーとの会話でおおよそわかります。

 

少なからずこれまでもこれからも私はこのスタンスは忘れたくないですし、メンバーにも伝えていきたいですし伝わればいいと思っております。

難しく考える事はまったくなく、それぞれの貴重な時間を奪うミーティングを"ただのお話会"にするのではなく、もっと時間が足りなくなるような議論やアイデアを出す事によりメンバー延いては組織が成長する事を私は学ばせて頂きました。