中国の主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)は、中国からの熱烈なるラブコールを中国の指定した刻限をガン無視するという形で日本もアメリカも共に蹴った事でひとまずは日本における議論が落ち着いたかと思いきや、なおも中国側は粘着質の視線をこちらに向けたまま「6月末まで待ちます」と言っている模様ですね。

日本国内の、中国の影響を強く受けていると見られる一部野党やマスコミも一時期の熱病のような「AIIBというバスに乗り遅れてはいけない」連呼は聞けなくなりましたが、今に至ってもなお参加しない、と言う姿勢をまるで崩す気配のない政府に対し恨み節を垂らすような報道や言動は尚も続けていますよね。

彼らの意見にはいくらでもツッコミどころは見つかるのですが、そんな事よりもなぜ中国がここまでAIIBの成立を急ぎ、日米を引き込みたがっているのか。
その理由は少しずつ明らかになってきました。

日米のAIIB参加がない、という発表があってから中国国内では国営企業を含む大型倒産のニュースが相次いでいます。

おそらくはAIIBで日米から大量のドルまたは円を引き入れるのに成功した暁には、これらの倒産はなかったでしょう。
不透明な組織運営によりそちらの方向にお金を流すという計算が成り立ったからです。

しかし倒産ラッシュの本番はここからと思われます。
中国が言っている「6月末まで待つ」という言葉の裏にある意図は、まさにその6月の下旬に理財商品の決済日が控えているという現実をAIIBの金で何とかしたいという物に他ならないのではないですかね。

理財商品とは中国特有の高利回りの投資信託商品なのですが、13兆元にも及ぶと言われるそれらが一斉に弾け飛んだらどうなるか。。。。

正確にはわかりませんが、地獄絵図の四文字熟語に相応しい状況が発生する事でしょうね。
どうなるのでしょう。