先日、安部総理が訪米前にバンドン会議に出席して、色々と話題になりましたが、その前の4月20日、21日にかけて、もう一つASEAN規模で大きな会議がジャカルタで開かれました。

いわば「春のダボス」というべき会議で、ASEAN諸国を中心にVIPの方々が大勢集まり、ASEANの経済統合とAIIBについて議論が交わされました。

東南アジアの中でも成長著しいのが、今回開催国となったインドネシアですが、未だ経済成長中で
現大統領はどんどんインドネシアの開発を進める意向を示しているわけなのですが・そのような中で出てきたAIIB設立の話は日本では中国警戒論が強いですが、インドネシアを始めとする経済成長中の新興国にとってはかなり魅力的なようですね。

東南アジア諸国の最大貿易相手の一つである中国。しかし中国には以前のような経済成長が見られません。
このままAIIBに参加するとなれば、近いうちに痛い目を見るような情報があるにも関わらず「春のダボス」においては、AIIBにかなり期待しているという議論が中心だったようなのですが、今まで日本政府が指摘しているように、AIIBは経営実態が明らかにされていません。

一度、理事を中国政府から出すが本部には在籍させないので中国専用機関になる事はないというような声明が発表されましたが、どのように運営していくかという点は設立期限が残り一月となった
今でも見えてきません。

ヨーロッパ各国はASEANの経済統合を見込んでAIIBに参加したようですし、東南アジア諸国も
世界銀行やアジア開発銀行に比べてお金を引き出しやすいのでAIIBに参加したようにしか見えず
楽観視しすぎているように思えます。

中国政府主導の国際機関に参加というのがどれだけ危険なことか。。。。

中国国内の地方政府などでは賄賂の横行や公金の横領などが頻繁に起きていると日本にいてさえ聞こえてきます。
自国内のそういった腐敗を糾しきれない国が主導する金融機関。
不安しか起きません。AIIBの存在そのものが胡散臭く思えてしまうのだが、、、、、