大手家具販売の大塚家具の大塚勝久会長が娘の大塚久美子社長の解任案を発表しました。

高級路線派の会長(父)と北欧デザインによって若者層の顧客獲得を目指す社長(娘)の対立のようですね。
保守派と改革派の対立でもあり株主総会でどちらが支持されるかが注目されていますが、ちなみに会長は約18%、社長は9%の筆頭株主です。
個人投資家は全体の10%程であるため、株主総会の勝敗はいかにして他の株主を味方につけるかにかかっているでしょう。

株価も両者による自社株買いの発表を期待した売買が繰り広げられていることが考えられてるのか上昇しています。
ちなみに大塚勝久会長は娘の行為に関して「クーデター」「悪い子を作った」などとコメントしているのに対して久美子社長は「お客様にお恥ずかしい」とコメントしています。

一族経営では経営者ファミリーによる会社の私物化や家族内での対立は決して珍しくないのですが、ここまでメディアに大きく取り上げられることは珍しいのではないですかね。笑
3月下旬の株主総会に向けて両社はどのような対策をとるのかに注目したいです。

個人的には持ち株割合の多い大塚勝久会長が優勢に見えますが、過半数の合意は難しいでしょう。
また経営権を握る久美子社長は仮に自社株買い、筆頭株主、経営陣を味方につける、増配による個人投資家の間での支持拡大など解任を阻止する手段は決して少なくないのではないでしょうか?
互いに会社の将来に対することなったビジョンがあるのは明らかです。
僕は現状を把握し、改革を促す久美子社長を支持したいです。

伝統によるブランド保持か時代の流れに合わせた成長どちらが正しいのかは分かりませんが、今後も大塚家具の動向を見ていきたいと思います。