イスラム国という名称が市民権を得てしまってから、欧米を先頭に対応に苦慮しているどころか現在では核物質を手に入れたというニュースまで出てきていますよね。

イスラム国がこれほどまでに発展してしまったのは、他でもないアメリカが原因でしょう。

イラク戦争からアラブの春とイスラム社会は順調に民主化が進んでいるように見えました。
しかしながら、イスラム教は本来は民主主義には向かない遊牧民の宗教であることを誰もが見落としていたのではないでしょうか?

欧米、特にアメリカにとって民主主義以上に優れたシステムは無いと考えるのも無理はありません。
第二次世界大戦後の日本で成功した体験をもとに考えているのでしょうけど、イスラム社会での実態は異なるわけで。

女性のヒジャブや戦争寡婦を救うための一夫多妻制と、実は女性を守るための制度が多く、男性は政治に参加し、仕事をして、戦争をする。
女性は家を守り夫に仕える。
これが性差に基づくイスラム教の考える平等感なのです。

これは男女に限らず、もっとも宗教的に優れていれば指導者になれば良いし、王族に任せるべきものは王族に任せてしまえばいいという考えが中心にあるようで、対して、欧米の平等は権利の平等で男女に与えられる権利もすべてが平等だと考えていますよね。
このギャップをアメリカは意図的に目を向けないようにしているようにしか見えません。

それをイスラム社会全体は見透かしているのではないでしょうか?
イスラム国の横暴に、多くのイスラム教徒は反発を覚えています。
一方で、アメリカの言う正義や統治法にも違和感を禁じ得ず不満がたまっているようです。

そういった事情を一切考慮しないまま、緊縮財政を理由に住民に自治を任せてみたり、民主化したからと言ってその地に住む人の自己責任のように扱ってしまった結果がイスラム国の強大化であり、協力者が後を絶たない理由なのでしょう。。。