ネット証券が対面販売にも力を入れて高齢富裕層の囲い込みに力を入れ始めていると報じられてました。

従来、大手証券業界者は店舗を構え対面販売に力を入れ高齢富裕層も広く顧客として取り囲んできました。
その一方でネット証券会社はインターネットで手軽に取引できることを売りに主に若年層を中心に顧客層を広げてきてきましたが、2004年の証券取引法改正で導入されたIFA:(ファイナンシャルアドバイザー)は、金融機関には所属しない証券会社元社員・税理士等の専門知識保有者が資産運用の相談にのる制度です。
このIFAの存在に注目したのがネット証券で、IFAと委託契約を結び、従来できなかった対面での相談に乗り高、齢富裕層も顧客層として取り込んでいこうとてるのです。
ネット証券は手数料や報酬をIFAと折半すればよく、営業マンを抱えずに対面での相談に乗れますので、低コストで、きめ細やかな顧客対応が可能となるわけですよ。

大手ネット証券の楽天証券やSBI証券ではIFAで対応した販売収入が全取引の1割を超えるまでになっているというから驚きですね。
ネット証券サイドからすれば、優良富裕層を抱えるIFAと委託契約を結べば顧客の拡大を大幅に増やすことができ、楽天証券ではIFAは証券会社のようにノルマに縛られず顧客の立場に立った提案ができると、その良さをPRしていますが。。。。

顧客サイドからしてみれば、自分の運用方針に合わせて証券会社を選べるという選択肢が広がるという観点から誠に歓迎すべき動きではないかと思ってます。

このような証券業界での業態の垣根を取り払う動きは良い意味で、業界内での競争を促進できると思います。

証券各社が顧客の信頼をどのようにすれば獲得できるかを競っていくことが、ますます加速されると思います。今後、ネット証券のIFA活用の動きに注目していきたいと思います。