7月15日の記事で13日の滋賀県知事選で、自民・公明両党の推薦新人候補が接戦の末に敗れたことによる「滋賀ショック」が与党の間に広がっていることを、伝えていました。

与党は今回の選挙に、閣僚・党幹部の大量投入を行い必勝を期しましたが、約1万3000票差で惜しくも敗れてしまいました。
このため、今後の国政レベルの政策執行に大きな影響を及ぼすとの懸念もあり、与党サイドでは原因の分析を急いでいるようなのですが、一方の野党は、今回の勝利を、政府・与党へ反撃のきっかけとすべく勢いづいているそうです…

14日の衆院予算委員会で、民主党の海江田代表の質問に答えた安倍首相は、集団的自衛権の議論が影響したことを認めています。
しかし、自分が思いますに、滋賀県知事選に影響を与えたのは、集団的自衛権の議論だけではないと思います。
自民党議員の失態として、石原環境相の原発補償に係る失言問題や自民党都議会議員によるセクハラヤジ問題にあらわれていますように、政府・自民党の慢心も影響しているのは事実ではないでしょうか。

自民・公明の与党は、衆参両院で過半数を占め、数の強さで今まで政策を進めてきました。
景気も順調に上向き傾向にあり、安部首相もそれに自信を得て、集団的自衛権ではかつてないほどの強い態度で公明党との協議を行い、閣議決定までこぎつけました。
しかし、国民にとってはあまりにも急ぎすぎるという感じがしたことは否めないと思います。

さらに、失言やヤジの問題からは、口でどのようにうまく言い繕っていても、本音は別のところにあり、政府・与党は信用出来ないという感情が選挙民に湧いてしまったのかもしれません。

安倍政権は、今回の滋賀県知事選敗北を厳正に受け止め、政策の実行を焦らず、丁寧に国民に説明し、嘘偽りのない本音の政策執行を行っていって欲しいと思いました。

がんばろう日本!