一昨年末に第二次安倍政権が発足してからこれまでの超円高が解消されて円は急激に円安になってきているのはご存知の通りで、1ドル70円台半ばの為替レートが現在105円にまで下落し、他の主要通貨も軒並み円安となっています。

ところが世界主要国が軒並み円安基調であるのに対して円高になっている国があります。
資源国であるオーストラリアは貿易依存国である中国の経済成長率鈍化と自国の輸出産業の伸び悩みもあり、昨年始めにつけた1オースラリアドル105円が一時86円台まで円高に戻され現在90円台前半となっています。

この時、他の通貨も一緒に円高に戻されましたが、下落前水準まで戻して現在はそれ以上に円安は進んでいます。
日本が推し進めている金融政策の効果が着実に効果が表れているため一介の円安調整という形になりましたが、オーストラリアドルだけは下落前の水準には戻らず、他の主要国通貨に対しても豪ドル安となっている状況ですね。。。

こうなった原因としてはオーストラリア中央銀行による通貨安を誘導させる発言が尾を引いているためなのではないかと。
経済指標などで度々、自国通貨に関して不当なほど高いと要人が発言し、口先による為替介入を行っていて、元々オーストラリアドルは資源国として比較的安定した経済成長を続けて金利も高いものでした。
通貨が高いということはそれだけ通貨が買われやすくなるのですが、オーストラリアの経済事情は輸出業に依存していることから、最近ではその金利高が重荷となっているようで金利引き下げも検討されているよですが、それにしても経済指標の度に不当な程高いなどと口先介入するのはあまりにもやりすぎ感があると思うのは僕だけでしょうか?

経済の数値だけであれば問題ないのですが、昨年のG20ではこういった意図的な為替介入を自制するよう各国間で約束されていたはずなのに度々口先介入をされてはあの約束は一体なんだったのでしょう、、、

またユーロ圏の要人もユーロの通貨高に牽制する発言を最近行っていますね。
日本の金融緩和がやり玉に挙げられて意図的な為替誘導は慎むものと思われていただけに自国通貨安をしたいがために口すっぱく為替誘導させようとするオーストラリアは異常と言わざるを得ません。