2014年1月14日サントリーホールディングスはアメリカのビーム社を買収すると報じられました。
ビーム社は1795年創業の老舗企業であり、アメリカの蒸留酒においては最大手の企業のようです。
日本でもバーボンウイスキーの「ジム・ビーム」や「メーカーズマーク」などで知られていますね。

2012年の売上高は71億ドル。
サントリーがビーム社を買収する金額は1兆6500億円にもなる大型な買収となる見込みのようですが、個人的には高すぎるのではないかなという印象です。

金額はさておき、この買収によりサントリーは蒸留酒業界の中で世界3位の地位になることになります。
ちなみに蒸留酒トップの企業はジョニー・ウォーカーなどで有名なイギリスのディアジオ社で、2位はシーバス・リーガルなどで有名なフランスのベルノ・リカール社です。

近年、日本でもブームが続いており、ビールよりも利益率が高いとされるウイスキーに資本を注力することで、財務体質の改善を含めた改革をしていくようです。
また、サントリーがもともと持っているウイスキーブランド「山崎」などは、日本の中でのブランド力は高いとされるが、海外においてはまだまだです。
そのような国内ブランドを海外展開していくことも視野に入れての買収計画である事も予想されます。

ここ最近、日本の酒類業界や飲料業界は海外企業の買収を進めてきていますね。
国内市場はシュリンクし、価格競争が厳しい消耗戦となっているため、海外に新たな活路を見出しているものと考えられます。
中国を含めた新興国へ進出する動きも多く聞くため、今後はサントリーが作ったこの流れに他社(アサヒやキリン)がどのような動きに出るのかも注目です。

酒類以外にもソフトバンクがスプリント社を買収するなど、大型なM&Aが目立つ昨今、新たな事業再編の動きは様々な業界にも波及していくのでしょうね!