ざっくりですが、今年を振り返ってみたいと思います。

まず、今年はシリアの内戦について非常に大きく話題になった年でしたね。
何年も続く内戦ですが、今年の夏では米国が軍事介入をするのではないか、中東で大きな戦争が起こるのではないかとドキドキしたわけですが、今のところ避けられているようです。
シリアの問題になった化学兵器をロシアと中国を中心とした様々な国が協力して廃棄しようとしているのが現在の様子なようです。

そう、そのロシアと中国が今年の話題に中心かもしれません。

ロシアはそのシリアへの欧米の軍事介入に待ったをかけた国です。
シリア政府が反政府軍に化学兵器を使用したと主張する欧米に、ロシアは反政府軍こそが使用したのだと反論し、結局は欧米にシリア政府の化学兵器廃棄による戦争回避を認めさせました。
このロシアの活躍っぷり、男前っぷりに当時の私は非常にしびれたものです。
本物の独立国、自主自尊の国というのはこういうものなのかと教えられました。

そして中国ですが、内部に非常に大きな問題を抱え、シャドーバンキングという金融や経済にも問題を抱えており中国の成長を支えたバブルが崩壊したとしきりに喧伝されていました。
しかし、その世界への影響力は衰えるどころか増すばかりです。
日本やフィリピンなどへの領海問題や米国の軍艦への中国の軍艦の南シナ海での異常接近など、既存の秩序への挑戦はますます盛んになっております。

そして我らが日本ですが、安倍首相が今月26日に靖国神社を参拝し、近隣諸国から非常に強い批判を浴びています。
その中には同盟国の米国に加え、上で挙げたロシア、中国までいます。
正直この状態は怖いです、米中露を敵にまわすようなことはして欲しくなかったのが本音ではありますが、、、
これでは来年の世界と日本もまた大荒れになるでしょう。

でもその一方で日本には長期政権が必要で、靖国参拝は安倍首相が長期政権を運営するためには必要なことだったのかもしれないとも思います。
よく日本は自立すべきだと言う人がいますが、その自立するための道というのはこういう険しい世界なのかなと思わされた今年の締めくくりでありました。