中国国防省が先日、日本政府が国家安全保障戦略と新防衛大綱、中期防衛力整備計画を閣議決定したことについて、「断固たる反対」を表明する談話を発表していました。

最近の中国、特に軍事面を見ると数年前の尖閣沖での海上保安庁の船へのアタック、尖閣諸島の国有化、防空識別圏の設定など、大きな軍事衝突では無いものの明らかにケンカを売ってきているし、日本も「大人の」対応ながらも応戦している、といった感じが見られます。

中国は国内問題がだいぶ煮詰まってきていて、今の習体制も盤石なのかどうか怪しいところではないかと思います。
過去と同じパターンで、国内に目が行きがちになると敵国攻撃をして、国民の意識をコントロールしようとする意図がみえみえなのです。
尖閣の件もなんとなく「それ用」なのかもしれません。
韓国との関係は中国より深刻かもしれません。
韓国の場合は朴大統領の独断かもしれませんが、態度だけ見れば中国よりももっと挑発的です。
お互いアメリカと同盟関係にある以上軍事衝突は限りなく0に近いと思われますが、それぞれの世論はどんどん離れていっている感じがします。

例によって従軍慰安婦の件を掘り起こしますし、企業活動の分野でもいろいろといちゃもんをつけてきます。
韓流ドラマや韓流アイドルが盛んだったのはほんの数年前ですが、今はテレビ放映も減りましたし、ヒットチャートを賑わす事も減りました。
コンテンツとしてそんなに悪く無いのに政治が水を差す結果になっています。

最近首相はASEANの首脳とそれらの件で意見を交わしましたが、各国の立場が微妙に異なるものの概ね日本に賛同する国が多かった印象でした。
常識で考えて国際世論が「日本寄り」なのは明白なので、中国と韓国との関係はこちらから無理になんとかしようとはせずに、鬩ぎあいをしたままで良いと思います。