12月21日の毎日新聞配信として・今回のNHKの次期会長人事で、日本ユニシス特別顧問の籾井氏が選任されたことに水面下では甘利明経済財政担当相らが関わっていたことが判明した、とYahooニュースは伝えていました。

3代連続で民間出身の会長になりますが、その手腕に期待したいものですねぇ。
政府介入するのはあえて触れません。
現松本会長は、受信料値下げや職員給与削減といった改革は評価されますが、原発再稼働・オスプレイ配備などに批判的意見に偏っている等のマイナス評価も有り、現政権寄りの人物を新会長に選任する動きが出たものと思われます。

特定秘密保護穂法の番組では反対する識者に人選が傾いていたという批判も出ていました。
NHKの公平性の基本理念に立ち返って、あらゆる方面から批判を浴びることのないよう、新会長には民間ビジネス社会で培った能力を発揮して頂きたいものです。

いずれにしても、現在のNHKは、解決すべき課題は盛り沢山です。
当面の課題としては現状3割に止まっている受信料の徴求率のさらなる引き上げです。
払っている人との不平等はなんとしても解決していくべきです。
そのためにはまず、番組構成面での政治的偏りをなくす、出演者の見直しを図る、NHKでしか見れないような番組を作る等の良い番組づくりが、重要なファクターだと思います。

さらには、法令順守を図ることも大事な課題です。
今年の秋には、放送技術研究所で架空発注事件が発生しました。
以前にはインサイダー取引事件も残念ながら起きています。
このような不祥事が二度と起きないように職員のモラルアップを図ることも喫緊の課題です。
再発防止策を具体的に講じて行く必要があります。

籾井氏は、長年三井物産の鉄鋼畑で活躍した商社マンです。その豊富な経験を活かし、NHKの経営に辣腕を振るっていただきたいと思います。