ショッキングな記事が目ありました。

「ピカソやモネの名画を自宅のかまどで焼却した」という内容…かお

昨年、オランダ・ロッテルダムの美術館で7点の名画が盗まれた。というのが発端です。
犯人はすでに逮捕されていますが、その母親が証拠隠滅目的でその7点を焼却したようです。

記事では「総額130億円」とありましたが、金額の多寡よりもその絵がこの世から消えてしまったという事実に大きなショックを受けました。
そう、消えてしまったのです。
2度と再び、人類はそれらの絵を目にすることが出来なくなりました。

世界遺産、人類遺産と言っていい「宝」が失われたのは、まさに取り返しのつかないことと言っていいでしょう。

名画の盗難は珍しい事ではありません。
小説の「怪盗」は自分で楽しむために盗みますが、現実の犯人は多くの場合、転売目的のようです。

けれど、どうしても理解できないのは、違法な裏ルートのような手段で名画を手に入れたとして、それでほんとうにうれしいのか、という事。
自分には無縁の世界ですが、もし私が親の遺産か何かで名画を持っていたとしたら、おそらく美術館などに寄贈するだろうと思うのです。

それは、自分が「人類遺産」を独り占めすることに対するうしろめたさからです。
公立美術館にでも寄贈したほうが「枕を高くして眠れる」ような気もします。

ともかく、今回のニュースには驚かされましたし、なんともやりきれない気持ちにもなりました。

盗まれないように厳重に警備とセキュリティ強化を!!