北朝鮮による拉致被害者は政府が把握しているだけでも17名に上っています。

曽我ひとみさんを始めとした、その内の5名が2002年に日本への帰国を果たしただけに留まり、未だに12名の方の消息が明らかになっていない状況です。

彼らの帰国を切実に望む拉致被害者家族は、何と1029万4203人にも及ぶ署名者に支えられ、その早急な解決の糸口を政府に、そして安部首相に求めています。

拉致問題は既に解決済みとしている北朝鮮に、事実関係の訂正を認めさせるのは困難と言わざるを得ません。
ましてや世代が交代した現状では、この国の特殊性からしても、経済制裁などの荒業は適切な処置とは言えず、逆に刺激を助長しているだけで何の効力もなし得ないことを私たちは知っている筈です。

それよりも再び、経済的支援の側面からアポローチする手法は、北朝鮮の頑なな姿勢を多少なりとも柔軟にする近道ではないでしょうか。

北朝鮮のミサイル発射云々の問題で中断したままの日朝閣僚会議、先ず、その再開に漕ぎつける事が最も肝心ではないのか。そんな気がしています。

マスメディアを通して映し出される拉致被害者家族、そのどの顔にも先行きを案じる不安な表情を見て取れるだけに、何か手立てがないのか地団駄を踏む思いです。
彼らの唯一の頼りの綱、政府の力量が今、試されていますね。