今週、日銀黒田新総裁講演のバズーカ砲発言は一気にドル/円を2円以上押し上げました。

日銀の異次元緩和策によって為替相場は円安に弾みがつき、いっきに100円目前まで円安が勢いづきました。

しかし100円といっても4年前の水準に戻ったに過ぎません。
今までの以上なデフレが日本経済を悪化していただけの事であって、これから異次元緩和によって100円どころか120円くらいまで行くのではないかと思っています。

ただし、そこまで行く道のりは険しい物と思います。
何故なら先日のキプロス問題があるんですよね。

ユーロの支援策は100億ユーロで合意したと伝えられましたが、キプロスという国が観光業ど金融業で成り立っている国である以上、まだまだ先行き不透明な所があります。
そしてイタリアの政局。今は落ち着いていますが、これからどういう展開になるか予測不能でもあります。

債務問題はスロベニアにもあるんです…
国債利回りが6%台に上昇していて危険水域の7%に達しようとしているからです。
ですが、スロベニアだけではありません。他のユーロ圏では他にも問題になる国はあります。
これらによってクロス円でまた円高に振れる懸念はあります。

また北朝鮮情勢も気になる所です。
北朝鮮のミサイル問題で為替が大きく変動する事は過去にもあまりなかったので気にする事は無いかもしれませんが、もし北朝鮮が戦争状態になれば為替もどうなるかわからないので気をつけた方が良いでしょう。

これらによってドル/円が100円突破するにはまだ少々時間がかかるかもしれません。
もし99円前後をうろうろするようなら次の参議院議員選挙がポイントになってくるのではないでしょうか?