日本銀行の白川総裁が辞任し、後任の黒田東彦が日銀総裁になりました。

その黒田日銀総裁は今月の頭、所謂「バズーカ砲」と言われる長期国債やETFなどの買いを行い、市場に衝撃を与えました。
主に債券市場に衝撃を与え、長期国債ではあまり見られない乱高下や、それに伴う円安株高進行、更に先物市場では二回の売買停止措置が取られるなど、「黒田ショック」の影響はすごいものでした。

この「黒田ショック」を時間軸で説明すると、
まず「バズーカ砲」によって日本国債10年物の利回りは過去最低を更新し、未知なる債券高によって急激に株高、円安が進みました。
この時の東証一部の株式売買高は過去最高を更新してます。

そしてその日の午後、先ほどの状況とは一転し、債券先物市場では、値幅制限まで急落し、二度の取引停止措置が起こる状況にまで至りました。
それに伴い先ほどの株高、円安シフトも急速に伸び悩み、最終的には日経平均株価が前日比の199円高で落ち着きました。

この「バズーカ砲」のあった日、かなり市場が混乱しました。これらの状況を見たうえで黒川総裁は、「金利水準へのコメントは控えるが、市場の動向にしっかり注意を払っていきたい。」とコメントしており、異次元緩和と市場への影響を注視していくと考えられます。