長いデフレにより、日本経済はここ十数年ずっと元気がありません。
その間、今日に至るまで巨額な財政赤字を抱えるようにもなってしまっている現状です。

次期政権を担う自民党が2%の経済成長を掲げていますが、もしもこれが達成されるなら、爆弾が爆発してしまう危険は殆ど心配しなくてもよくなることでしょう。
しかし、大多数の国民は皆、「そう上手くいくのかどうか、心配しないわけにはいかない感じだよなぁ」と思っていることも間違いありません。

要するに来年の日本経済は、株式市場も為替市場も全て、回復への期待感ばかりが高まってきているのではないかと。

しかしその一方で、その期待感を裏付けてくれる確かな手応えなど僅かしかありません。
次期政権や次期総理に本気で大きく期待できるというのでしょうか。。。
疑問を感じざるを得ません。

この年末は経済回復への期待感ばかりが先行してしまって、実体のない期待感が、亡霊のように日本国民をミスリードしてしまわないか心配にも感じたりしています。

そんな中、僕が株価以上に注目したいのが、今後の為替レートの動向です。
特に米ドルと日本円のレートの値動きからは目が離せません。
円安か円高か、それが来年の日本経済が最初に直面する「運命の分かれ道」になる事でしょう。