今年も残す所残り僅かということで、2012年の株式相場を振り返ってみようと思います。

震災の影響もありましたが、2012株式相場も波乱といえる内容がとても大きかったように感じます。
大手電機株の急落や、ギリシャ問題、中国デモのおける不買運動など、日本企業を直撃する内容がかなり多かったです。
カラ売りのほうが効率よく利益が出せる結果が多かったです。

今年の株式市場が一番打撃を受けたのは中国問題だと考えています。

石原氏が都知事だった時に米国の記者会見で、突然尖閣諸島を都が買い取ると言った事から始まりました。
日本中の誰もが驚きましたが、一番驚いたのは時の政権政党の民主党ではなかったのではないでしょうか?
そこで政府は尖閣諸島を買い取りました。
これに中国が猛反発し、ジャパン・バッシングが始まりました。

中国には沢山の企業が進出しているので、日本製品ボイコットのみならず日本企業へ暴徒が押し寄せ略奪・放火などが相次いだそうで、中国に軸足を置いていた企業は莫大な損害を受け、株も大幅に下げました。
特にブランドがよく目につきやすい電気製品や自動車の打撃は大きかったようです。

急落した大手電機株の決算内容も、数千億円規模の赤字と悲惨な内容で、建て直しも時間がかかりそうな上に増資リスクもあり、買うにはリスクが大きすぎる内容でした。

12月の選挙で、自民党が圧勝する前後になると、為替が円安方向に走り、株式相場も一気に上昇して、激しい動きとなりましたが、売り上げや決算内容がついていかないので、どこまで上昇するかは、自民党の政策次第だと思ってます。

海外は、ギリシャなどの国債を中央銀行が買い上げる政策で、下支えで安定してきましたが、イタリアで、解散となってしまいリスクが常態化してますね。
アメリカも、財政の崖問題もあり、どっちに転ぶか全くわかりません。

中国は、経済に陰りがあり、新体制の首脳部が、どう経済運営するかが注目されてますが、中規模のショックが多かった日本株式市場は大型の金融緩和などによる、インフレ2%という方向性を打ち出してますが、悪性インフレなどにリスクもあり2013年の株式市場もリスク含みも感じます。

個別株では、IPOの数が復活してきて、新しい企業などには上場機運が強さが見えるので、IPOはこれからもいい投資先とも言えます。
IPOの上場価格も好調で、12月などは数が多く急落が心配されましたが、強い買い相場もあり、好成績な銘柄が多く、上場価格は好調だった内容でした。

来年については別記事で書かせて頂こうと思います。