仕事は90%以上が当たり前の事で、当たり前の事を当たり前にこなしたうえで、わずか2%くらいの新しい事が加わると、驚く新機軸が生まれる。
組織や会社には、その2%をやる人間と98%をこなす人間の両方が必要なわけです。
ただ単に当たり前の事を当たり前にやっただけでは、人はなかなか評価してくれない。
仕事のデキる人は何か特別な能力を持っているんだろうな~なんて思うのは大間違いだと思う。
そう思う人はどんな人が出世していくのか、自分の会社や組織の中でじっくり観察するといい。
出世していく人は「は?どうしてあの人が??」と思ってしまうような人が多いはず。

これはどういうことかと言うと、ほとんどの人が98%の当たり前の事をしていて、生命保険会社なんかでは必ずと言っていいほど伝説的な営業マンがいる。
売り上げが日本一だとか、十年連続トップだとか、そういう人はたいてい契約社員で出世はしない。
これでわかったはずだと思います。

組織内では当たり前の事を当たり前にする人が評価される。
一番信用できるから。
信用力をつけるには当たり前の事を当たり前にこなせる人間にならなくちゃいけない。

「大事をなさんと欲すれば、小なることを怠らず努むべし。小積もりて大となればなり。」
二宮尊徳氏の言葉で、世の人はとにかく小事を厭い、大事を欲するけれど、本来、大は小の積もったものである。ということ。

会社でも、コピーの一枚や伝言、ホウレンソウ(報告、連絡、相談)もおろそかにできない。
新しい製品を開発するとか、新しい事業プランを考えるとか、大きな取引を決める事だけが、会社に大きく貢献する事ではない事も改めて知っておく必要がある。

会社や組織に入ったら、まず些細な仕事をきっちりとこなせる人間になることを心がければ、信用がついていく。
社内で信用がつくとは「社外に出しても心配ない人」と認められること。
そうなって初めて自分の望む仕事をやらせてもらえるようになると思う。